異世界に転移した俺は銀髪美少女の魔女に助けられてスローライフを楽しんでいたんだけど、教会の異端審問官に襲われたんで旅する事になりました。絶対彼女を助け出す！

　どういう理由か異世界に転移してしまった高校生、双牙陣は、竜から振り落とされた先で自分を助けてくれた少女、エルネットと森の中で暮らす事となる。 元の世界に戻るのか、或いはこの世界で生きていくのか、それすらはっきりとしないまま異世界の生活に慣れていく陣。自分を助けてくれた少女に襲い掛かる忌まわしい運命に打ち勝とうと、武器を手に取る事を選び、戦いに身を投じるが、結局エルネットを守ることはできず、彼女を失ってしまう。 　逃げのびた先でこの世界に順応しようと足掻き続ける陣、その中で様々な亜人、異種族と出会う内に、陣は世界を蝕むモノの片鱗に触れる。 　共に旅をする傭兵、グルスの故郷を奪還し、同じ旅人である不思議な少女、アクイラとニールに巡り合い、放浪の神官戦士、ウルリックを引き入れて、冒険は続く。 　古代の帝国とその残滓を求めて入り込んだ遺跡で、大量破壊兵器を起動してしまったアクイラ、止める術はなく、それが飛んでいく先には陣を受け入れ、癒してくれた少女がいる町があった。そして訪れる破滅。全てが終わってしまった町で、陣とアクイラは互いの傷を埋める様に互いを求める。 　誰かの心の傷など何事でもないかのように、運命は陣をその最中へと巻き込んでいく。それはある種宿命ともいえるもの、陣と同じ世界から来た「勇者」と「暗い神の使徒」何も判らぬマレビトはただ流されていくばかり。 　精霊の王達から聞いた、元の世界に戻れるかもしれない方法……それは、己と同じ世界から来た存在を殺す事。勇者と共に旅をする、陣の想い人、探し求め続けていた少女、エルネット。記憶を失い、自らの事すら忘れてしまった少女の記憶を、陣が手繰り寄せていく。 　そして訪れる崩壊。暗い神の使徒と相対する陣。仲間達から離れ、エルネットすら置いて、たった一人で世界そのものを歪める力を持ったかつてのクラスメイトと戦う事を選ぶ陣。 「誰かにとってどうしても欲しいと願った明日だとしても、俺にとっては糞にも劣る今日の繰り返しだった、だから滅ぼす」 「誰かにとってなんてどうでも良い、英雄気取りだと言いたいなら言えばいい、エルやアクイラが生きていく未来、返してもらう」 そして、最後の戦いは終わり……記憶を取り戻したエルネットと、陣と共にいる事を選んだアクイラ、三人の魔女の最後の一人が、世界を繋ぐ カクヨム、ノベルピアでのマルチ投稿やってます