ユーザー登録・ログイン

新規登録

ログイン

作品

レビュー

登録/ログイン

その他

オノログについてFAQ利用規約プライバシーポリシー問い合わせユーザー管理者Twitter
レビューを投稿
書籍化
コミカライズ原作
ジャンル別
サイト別
サイト関連
運営している人

@オノログ

作:くれは

旅をする──ドラゴンの少女と巡る異世界

星4つ

0%(0)

星3つ

0%(0)

星2つ

0%(0)

星1つ

0%(0)

未評価

0%(0)

最終更新:2022/3/26

作品紹介

異世界転移した高校生男子とドラゴンの少女とのほのぼの飯テロ観光旅日記。 高校生の優也は、なぜか来てしまった異世界で、ずっと閉じ込められていたドラゴンの少女──シルと二人で旅をしている。 他のドラゴンを探すため──でも、この世界の言葉を知らない優也とシルの旅は、なかなかドラゴンに辿り着かない。 洞窟の中に森が広がる国、 大きな空飛ぶクジラの背中の上、 言葉も文化も違ういろいろな街を巡って、二人で観光をしたり美味しいものを食べたり。 狭い世界しか知らなかったシルは、旅の中で好きなものを見付けてゆく。 何をして良いかもわからなかった優也の世界は、人と出会って言葉を知って、広がってゆく。 そんな、ファンタジー異世界ふれあい街歩き。 ※ 第一章はほとんど状況説明です。手取り早く食べ歩き旅番組をご期待の方は第二章からどうぞ(おすすめ飯テロ回は第二章第二話・第四章第三話です)。 ※ このお話には飯テロが含まれています。 ※ 主人公たちは、観光しかしません。 ※ 戦闘要素は多分ありません。 ※ 悪いことはあまり起こりません。 ※ 主人公は言語チート、ないです。ヒロインは主人公以外とは意思疎通できません。 ※ 主人公が本当に何もできません。 ※ ヒロインはドラゴンですが、人間の姿の時はほとんど人間と変わりません。尻尾とか角とか、ないです。 ※ ラブコメ・恋愛要素はぬるいです。 ◇◇◇ 第十一章くらいまでの地名を反映した地図: https://kakuyomu.jp/users/kurehaa/news/16816700426405800581 一話2,000字〜3,000字くらいです。 ノベルアップ+と小説家になろうでも公開しています。

異世界転移ファンタジーほのぼの男主人公飯テロ風土記系FT観光

評価・レビュー

彼らと一緒に文化に触れて、見知らぬ土地を旅しよう。

 閉じ込められていた様子のドラゴンを助ける所から物語は始まります。いきなり異世界に飛ばされて困惑するしかないユーヤでしたが、このままここにいても仕方ないと、他のドラゴンを探してみようとふんわりした目的を設定し、ドラゴンの少女と旅立ちます。  「旅」という漢字を象形文字の原型に戻すと、右下の部分は人が二人並んでいる見た目の象形になるのですが、まさにそれが示すように、二人は手をつないで見知らぬ土地を転々とする物語。  言葉が通じず、知らない文化がそこにはあって、身振り手振りでなんとか衣食住を確保していきます。お金だけはたくさんある事、荷物がいくらでも入る便利な鞄の存在で、彼らは旅に専念する事ができますが、それでも結構大変。  また治安も問題ないようで、盗賊やモンスターに襲われるような危機はありません。そういう血沸き肉躍るような冒険はありませんが、初めての土地で知らない人に話しかける緊張感がとんでもなくて、戦闘が無くてもドキドキハラハラしつつ、気付けば彼らと一緒に旅をしているような気分になっているという。  スローライフ、もとい、スロートラベルもの、という感じでしょうか。  新しい土地の風景を見て、その土地独特の文化に触れ、現地の美味しいものを食べて、時に歌い踊り、その思い出の記念のようにお土産ものを手に入れ、出会った人たちとの思い出に浸る。  異世界ならではの風景も特殊な文化も、いつしか実在するかのように感じ取られ、彼らの旅を堪能していると、気付けばこの文字数を余裕で踏破していました。

5.0

MACK

これは、言葉の通じない本当の「異世界」旅行記。

 主人公が理由もわからず異世界に来てしまう——古今東西、特に最近はそんな物語が溢れていますが、この物語のひとつの大きな特徴は、主人公ユーヤが最初に出会ったドラゴンの少女シル以外とは言葉が通じない、ということです。  ドラゴンなら強大な力を持っていて、誰とでも話せる、だから大丈夫——そう思いました? 残念! なんとシルは自分のことさえよくわからず、世界のことも言葉も何もわかりません。ある意味ユーヤ以上に世界の迷子です。  そんな二人が「何か」を探して旅する物語。  まず心惹かれるのが、何だかよくわからないのにとっても美味しそうな食べ物たち! とろける何か、蜂蜜のようなものがかかった甘そうなお菓子。それを満面の笑顔で食べているシル。訳のわからない世界にいながらも、なんとも美味しそうで、苦労は多いのにどこかほのぼのして温かい気持ちになってしまいます。  そして、世界の描写だけでなく、主人公ユーヤが現地の人々と身振り手振りやそれまで学んだカタコトの言葉を使って、少しずつ言葉の意味を理解していく過程がとても興味深いのです。  二章で何度も登場する「アメティ」という言葉、現地の人々と交流していくうちにその意味がわかったとき、わあ! と本当に異国を旅している気分でとても楽しくなってしまいました。  新しい言葉が出てくるたびに、この言葉はどんな意味なんだろう、この人たちは一体どんな人々なんだろう、そんな風に世界を深く楽しめる素晴らしい作品です。  こんなご時世だからこそ、この物語で、まだ見ぬ世界を新鮮な気持ちで旅してみませんか?

5.0

橘 紀里