六畳一間、吸血鬼付き～平々凡々暮らしてますが、ときどきドキッとさせられます～

　──半月前、およそ三年間苦楽を共にした親友が事故死した。俺の前から、光が消えた── 　高校卒業を翌日に控えたある満月の夜、犬養優士（いぬかいゆうし）は死んだ親友の弔いのため訪れた交差点で、一つの奇跡に直面……否、再会した。 　　　　　　　僕さ、吸血鬼なんだよ 　これは、ある親友想いの青年（♂）と、その親友（♀）が織り成す、ちょっと不思議な六畳一間のちょっぴりダークなほのぼのスローライフ。 　想いは変わる。夜空に昇る月のように……