溺れる灰
最終更新:2022/9/7
作品紹介
貧乏商人エリオットは高利貸しアンナへの借金返済が迫っていた。 エリオットは返済の為、アンナと共に訪れた家で死体を発見する。 死んでいたのはエリオットに仕事を依頼した男。もちろん男の死により報酬は未払いに。 仕事の報酬がなくなり返済が出来なくなったエリオットだったが、 アンナは死体の傍らにある阿片に金の匂いを嗅ぎ付け、 帝国自由都市マリアノフの阿片利権を的にかける。 「血か」 アンナの呟きが聞こえた。 足元に広がるぬめりは血溜まりだった。 「どういう状況だ」とアンナは続ける。 「困ったことになった」とエリオットはいった。 「お前じゃない、エリオット。お前の友達だよ」 「同じだ。困っていたみたいだ」 「過去形だな」 「もう過去の人だからな」 男が死んでいた。 元諜報員のアンナと元死刑執行人のエリオット。 知られたくない過去を持つ二人が都市に潜む金、阿片、宗教派閥の闇へと巻き込まれる
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