カーミン・カクタスの代筆屋

　カーミン・カクタスの代筆屋。 　くたびれた文字で書かれた看板のかかっているドアを叩くと、赤毛の女が顔を覗かせる。 　彼女の名前はカーミン・カクタス。助手の少年、フリージアと共に代筆業をしていた。 　心臓病の少年を救うため。 　愛する夫との思い出を残したい老婆のため。 　離れ離れになってしまった恋人を再び会わせるため。 　今日もまた、カーミンとフリージアはタイプライター片手に様々な場所へ行く。 ▷ 月水金日、20：00更新予定。