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作:奥森 蛍

秋葉原独立戦線~僕がオタクになった理由~

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未評価

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最終更新:2022/3/14

作品紹介

スニーカー大賞用あらすじ(※ネタばれ注意)  秋葉原が日本国より独立して二年が過ぎようとしていた。自衛隊に所属する北本二等陸曹は秘密裏にアキバ国に潜入しアキバ国を解体せよとの任務を言いつかった。コードネーム島崎城、あだ名は『キャッスル』。彼に用意されていたのはオタクとして身分、魂までも生まれ変わり彼はオタクの街へと潜入した。  潜入して一週間後、彼の元に一通のメールが入る。メールの相手は望月剣、セイバーと名乗る自衛隊の三等陸尉であった。屈強な男が愛するのは不細工アイドル結城琴絵、とこれはあくまで余談であるが。  セイバーはキャッスルにアキバ政府の高官たちが訪れる日本料理店に潜入するよう懇願し、無事潜入に成功したキャッスルはアキバ建国三周年の記念パレードが行われるとの情報を得る。  その後パレードに乗じて皇帝の誘拐に成功したセイバーたちだったが、彼らは三日後逮捕という結末を辿る。  仲間を失い、新たな協力者を欲したキャッスルはコミケへと向かう。そこで彼は「もやしまん」というシュールな漫画を売る青年と知り合った。驚くべき彼の正体は何とアキバ帝国建国の皇帝であった。  そして触れ合うの中で彼は日本の社会になじめなかった、ただのニートであるという事を知る。  日本へ兵糧攻めを提案したキャッスルはその崩れ行くさまをもやっしーのそばで見守る。そして首相にオタクを必要だと言ってやってほしいと伝え、その言葉は無事もやっしーの頑な心をほぐすことに成功する。  かつして三年半にわたるアキバ帝国の栄華は崩れ去った。  アキバ解体以降、人々は平和に暮らしていた。かつてアキバ帝国であった地、日本であった地、それぞれの場所で。  故郷へ帰郷したもの、それぞれの家庭を持つもの、変態に走る者、やっぱり変態に走る者。  そして決意したキャッスルは大好きなアキバマートのオリジナルキャラ明子さんへの無差別プロポーズを決行する。  たくさんのコスプレ明子さんにプロポーズを続け、そして振られ続けたキャッスルだったが諦めようとしたとき1人の女性が振り向く。彼女はアニメの明子さん声優であった。  キャッスルは晴れて彼女と結ばれ、交際をスタートする。

純文学自衛隊オタクアキバ魔法のiランドゆるキャラプロレス

評価・レビュー

文化的洗脳の恐ろしさ

東京には詳しくない田舎者ですが、今の東京の都市の中でも秋葉原の存在感は抜けてると思うんです。内需拡大のためのエネルギーがあふれてますし。今の秋葉原がある以上、日本という国は安泰だな、と言えるくらい。(注:このレビューを書いた時点での話です) ところが今作ではその秋葉原が独立します。東京からじゃないです。日本国からの「国」としての独立です。「山手線はどうなっちゃうの?」という疑問はさておき、外壁で領土を囲い、武装し、独自通貨を発行し、日本国と決別するのです。 中国と台湾の関係などを引き合いに出すまでもなく、現在でも国権を認める認めないで関係が冷え切った地域は世界中のいたるところにありますが、このアキバ国はシーランドなんかよりも立派に国家しています。世界にコンテンツを発信し、存在意義を示しています。 そんなアキバ国を解体すべくテロリストとして内部に潜入し、様々な工作活動に従事する主人公ですが、予想通りというかなんというか、しっかりアキバの文化に洗脳されます。気持ちとは裏腹に身体は求めてしまう、そんな感じでずるずると…… ※この作品を読んだとき、私自身、「将来的に秋葉原近辺に勤めることになるのではないか?」なぜかそんな予感がありました。その予感は現実のものとなります(その筋の業界でも潜入エージェントでもないですが)。 その一方で、外れた予感もありました。日常となった秋葉原はコロナ禍のせいか、以前とは違う、かなりおとなしめな街になっていました。毎日いるからわからないだけなのかもしれませんが、かつてのようなインパクトを感じなくなったのです。残念に思いつつ、ふと思い出したのがこの作品でした。 (……いや、違うな。今朝もやしを食べたからだ)

4.0

叶良辰