狩猟騎士の右筆 ~魔術を使えない文官は世界で唯一の錬金術士?~
最終更新:2022/1/21
作品紹介
地上を魔獣に支配された世界アルゼン。人間は点在する結界都市国家に住み、魔力を駆使する騎士が都市周囲の猟地で魔獣を狩猟し、平民はそれに仕える武断社会だった。 都市の一つリューゼリオンで名門騎士家に生まれるも魔力に目覚めなかったレキウスは、使用人扱いである文官に落とされる。押し付けられた書庫の目録作り中、彼は大昔の知識『錬金術』に出会う。 魔術以前に存在していた劣った農業文明の知識で、その当時ですら詐欺の代名詞である錬金術。だが文官として平民職人たちと接していた彼は、その知識の中に真実が含まれることに気が付き、独自に研究を始めていた。 そんなある日、レキウスは年下の幼馴染で騎士学院エリート学生であるリーディア姫に呼び出される。リーディアはレキウスに自分の婚約者候補を見繕えという突拍子もない命令を下す。 文官(右筆)業務から逸脱する仕事に困惑するも、彼は持ち前の分析力で政治状況や狩猟動向を分析、彼女の真意を探っていく。 彼がたどり着いた結論はリーディアの命令の裏にある、はるかに深刻な問題だった……。 「錬金術は鉛を金に変えることはできない、だけど……」 最終第九章『新しい世界』完結しました。 ©2019 のらふくろう
評価・レビュー
まだレビューはありません。