千年王国978年目、崩壊の前兆と愛について
最終更新:2017/12/27
作品紹介
20XX年。 ハルマゲドンにより「世」は滅び、善い人間だけが救われて、地上の楽園で永遠の命を約束された。 それまで発展していた文明はそのままに、愛に生きる人々は産み栄え、やがて子らの中から、ふたたび反抗的な者が出てくる。 千年王国の区切りに反逆者たちはふたたび滅ぼされ、完全に正しい者だけの世界が来ると預言されていた。 千年王国、978年を数えたある日。 ひとりの天使が息絶えた。 天使の死を目撃したのは、ハルマゲドン後の楽園しか知らない、無垢な女カヤ。 天使からも悪魔からも追われる身となったカヤは、バスジャックに乗り合わせてしまう。 一方エデンの外では、悪魔に創られたカエラが日記をつける。 交錯する二人の行方は。 聖書に記述された「千年王国」を勝手に解釈・妄想した、愛の物語。