氷上のシヴァ
最終更新:2021/11/22
作品紹介
群馬県高崎市、フィギュアスケートの名門榛名学院に一人のスケーターが転校してくる。 彼の名前は芝浦刀麻。 北海道での幼馴染、山崎里紗は彼を氷の妖精と恋い慕い、かつて強化合宿で練習を共にした星洸一は再会した面影に氷の神を見る。 一方、彼を指導することになった朝霞美優は放埓な彼に悪魔を重ね、もう一人の幼馴染、スピードスケート選手の荻島雷は彼について「氷は友達」と語る。 誰もが芝浦刀麻に自身の幻想を投影する中、ただ一人、世界ジュニア銅メダリスト、霧崎洵だけはその正体を捉えきれずにいた。 芝浦刀麻とは何者なのか? 心に渦巻く問いは、いつしか氷上に魔を呼び起こす。 ☆ ☆ ☆ ・2019年第32回小説すばる新人賞二次選考通過作品です(第一章~第五章)。 ・2020年第44回すばる文学賞一次選考ならびに2022年第38回太宰治賞一次選考通過作品です(第六章「氷の蝶」を改題)。 ※エブリスタ、pixiv、小説家になろう、NOVEL DAYSでも掲載中です。