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作・天上 杏

氷上のシヴァ

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【作品紹介】

群馬県高崎市、フィギュアスケートの名門榛名学院に一人のスケーターが転校してくる。 彼の名前は芝浦刀麻。 北海道での幼馴染、山崎里紗は彼を氷の妖精と恋い慕い、かつて強化合宿で練習を共にした星洸一は再会した面影に氷の神を見る。 一方、彼を指導することになった朝霞美優は放埓な彼に悪魔を重ね、もう一人の幼馴染、スピードスケート選手の荻島雷は彼について「氷は友達」と語る。 誰もが芝浦刀麻に自身の幻想を投影する中、ただ一人、世界ジュニア銅メダリスト、霧崎洵だけはその正体を捉えきれずにいた。 芝浦刀麻とは何者なのか? 心に渦巻く問いは、いつしか氷上に魔を呼び起こす。 ☆ ☆ ☆ 2019年、第32回小説すばる新人賞二次選考通過作品です。 web小説として再構成した上で順次アップしていきます。 どうぞよろしくお願いします。 ※エブリスタ、pixiv、小説家になろう、NOVEL DAYSでも掲載中です。 ☆☆☆ 「氷上のシヴァ」におけるインスパイア問題について https://kakuyomu.jp/works/16816700429228693572 ・本作を執筆する上で影響を受けた小泉藍さんの「スケーターズ・オン・ザ・エッジ」「スケーターズ・ハイ」との類似点についてはこちらで説明させていただいております。

高校生 純文学 群像劇 天才 フィギュアスケート 熱い展開 スピードスケート スポーツジャンル

投稿されたレビュー

音と、人と、氷上の執念を書ききった物語

私は、この物語の最初から、最後まで、芝浦刀麻に関わる登場人物から語られる彼自身を追っていた、はずだった。 物語の終盤、まるで最初からいなかったかのように、彼は氷上のシヴァという世界から姿を消す。いや、確かにいたのだ。私も、この世界の住人も、彼の放つ金色の光を追っていたのだから。 楽しかった。その一言に尽きる。作者は空間を描くのがうまいと思った。空間の描写は、演目の曲だったり、スケートのブレードが描く軌道だったり、ジャンプという肉体の躍動が複雑に絡み合って表現されている。 そして、偶像めいた描写というか、確かに芝浦刀麻という存在はいたはずなのに、読み終えたあとに、その影を探してしまう、世界と切り離された読後感が素晴らしかった。 作中で語られる「俺は生まれ変わらなきゃいけないんだ。旧い世界なんか足下で叩き割って新しい世界を創る」という言葉が特に印象的でした。 インド神話の神、シヴァの破壊と創造がうまく組み込まれており、作中の登場人物の多くが、破壊(喪失)と、創造(成長だったり進歩)を経験し、青春ものの作品として、読み応えのある内容でした。 芝浦刀麻という存在を、多様な切り口で見せ、繊細な人間関係を描写してくれた作品。大変、満足です。 最後に、私が生きてこなかった人生を見せてくださりありがとうございました。

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鷹仁(たかひとし)@カクヨム

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