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作:革波 マク

【完結】シブヤのサンゾク

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未評価

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最終更新:2023/5/31

作品紹介

自殺願望者、チハヤ。山賊の幽霊、シカ。 欲望渦巻く大都会『シブヤ』で、二人は出会った。 シカはチハヤに頼む。 『シブヤの犬神』を殺す手助けしてほしいと。 その報酬に、チハヤの願いを叶えるという。 チハヤは安楽に死ねるのならと答える。 シカはそれを叶えるまでチハヤを守ると誓った。 二人は『シブヤ』の中で、 様々な欲望に対峙していくことになる。 文:革波マク  表紙絵&挿絵:前バ!様 【2023.02.26 完結しました】 ※この物語はフィクションです。登場する人物・団体・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。 ※【R15】描写があります。ご注意ください。 ※サブタイトルに▪︎がついている話には挿絵がついています。

R15シリアス現代ダークノベプラオンリー現代日本グロテスク現代ダークファンタジー

評価・レビュー

現代の都会の夜を舞台にした独特な魅力を持つダークファンタジーです

現代の夜の都会が舞台という設定が、物語にいい雰囲気を醸し出してます。 夜の街の生活って昼間の生活とは違う日常。どこがというのは説明しにくいですが、読んでいると、その雰囲気が伝わってきます。 この作品の、そんな描き方も好きなんですが、なんといっても、魅力的なのは主人公たちのキャラクター性です。 主人公は、人間のチハヤと幽霊のダブル主人公。 ふたりはあるきっかけで交流を持ちます。 コンビにはなりましたが、双方なにかが欠けています。 お互い、相手が何が足りないか、あるは必要なのか漠然と気が付いてる印象があります。そこを起点とする気遣いや行動が読んでいて愛おしいです。 幽霊であるシカは大昔に生きてたので現代人のチハヤとはちぐはぐな会話をする事がしばしば。 それがコミカルなんですが、沈みがちな物語に適度に明るさが足されていて、物語としていいバランスになってると思います。キャラの印象付けとしてもグッド。 比喩的な表現を含めた描写の描き方は、キャラに深みを増してる感じがして読み応えがあります。 R15なので性的描写が苦手な人には注意が必要。 その性的表現に関しては、安易に行為を描写というわけではなく、情緒的に寄せている印象なので作者さんの技術力だと思うのと、R15を考えるれば適度ではないかと思います。 なくてもあれですけど、主人公のアイデンティティーに関係すると思われるので、逆にないと深みが増さないというか……僕は、あって正解なのかもと思いました。(ネタバレになる恐れがあるので多くは語りません) 幽霊と人間のコンビの物語はアマチュア作品、映画を含めた商用作品にも多い設定ですが、『シブヤのサンゾク』に関していえば関係性が珍しいパターンだと思いました。 シカは幽霊ですが、生きてるチハヤも成仏してないんですよねえ。 その心情の描き込みが物語の大きな魅力であり、感情移入してしまう部分になってると思います。 シカとの交流と事件に関わっていくことでチハヤの心が癒やされていくといいなぁ……とイチファンとして願ってます。 この作品を読んでいると作者さんに、いろいろ才能を感じます。 シブヤのサンゾク おすすめですぞ!!

5.0

zip7894

現代ダークファンタジーの傑作

※「コンノウ坂中編最終話」まで読了 【残酷描写あり・暴力描写あり・性的表現あり】 シブヤ――それは渋谷と似て非なる存在、欲望と暴力と生と死が綯交ぜになった街。 そこで出逢ったチハヤとシカの物語り。 3つのレイティングはお飾りではなく、生半可な覚悟で読むとあっという間にシブヤの闇に飲み込まれてしまう。しかし一方で、痛みを渇望する者には福音として感じられるだろう。 緻密かつ暴力的に紡がれた文章と構成の心地よさ。 言葉も世界も残酷でありながら、引き寄せられるように次の話をクリックしている。 そうして戻れないところまできて、ぬかるむ足元の泥が毒であることに気づかされる。けれどもそれは、求める者によってはここでしか得られない薬でもある。 魅力的な物語りに、『渇望と赦し』を感じさせられました。 続きの再開を心待ちにしています。

5.0

千楓