ベルと魔法使い ~眠れる森の美女になって25年、妹夫婦に娘が生まれたので、そろそろ起きる時間です~
最終更新:2021/4/9
作品紹介
眠れる森の美女、その舞台となった国は、いまや財政難。 こうなれば、呪いによって眠った王女を疑似的に再現し、たくさんのひとに訪れてもらおうと、十五歳のアラベルは百年ならぬ「十年の眠り」につくことに。 魔法使いの手によって、身体は休眠、意識は霊体となって過ごしていたところ、妹姫に本当の「呪い」が発動して、さあ大変。いままでが嘘だったと知られると、国際問題に発展です。 「なら、私が妹の呪いを肩代わりするわ」 婚約中の妹の代わりになることを決めたアラベルは、次代が誕生するまで眠りを延長。 妹夫婦に娘が生まれたのは、アラベルがじつに40歳になったころでした。 のんびり屋の王女と、眠りを傍でサポートする幼馴染の魔法使いによる、気の長いおはなし。 ※長岡更紗様主催「ワケアリ不惑女の新恋企画」に参加