ユーザー登録・ログイン

新規登録

ログイン

作品

レビュー

登録/ログイン

その他

オノログについてFAQ利用規約プライバシーポリシー問い合わせユーザー管理者Twitter
レビューを投稿
書籍化
コミカライズ原作
ジャンル別
サイト別
サイト関連
運営している人

@オノログ

作:きさまる

ダーティーホワイトエルブズ ~現代に転移して魔物退治人となった魔力ゼロのエルフは誓う。クズ野郎で転生チートスキル【主人公属性】を持つ弟に死を、と~

星3つ

0%(0)

星2つ

0%(0)

星1つ

0%(0)

未評価

0%(0)

最終更新:2020/5/31

作品紹介

目の前には倒れて死んでいる友人のマロニー。 そしてマロニーに全く似ていないはずなのに、そのマロニーに成りすませていた兄の姿。 その兄は憎悪もあらわに、彼に──ミトラの胸に呼び出した魔剣を突き立てた。 “主人公属性”なるチートを持つ転生者、ミトラに。 「敵は“転生チート主人公”」 だがこれは、その兄の話。兄の視点で語られる物語。 気まぐれに兄を陥れる“主人公”な弟に抗う話。 ***** 家族の絆? 兄弟愛? そんなの知るかクソ喰らえ。 ムカつく事はムカつくんだよ! それが例え血を分けた弟であってもだ!! そんな俺が弟を手にかけた、クソみたいな話を聞きたいか? 俺が手に入れた仲間を、大事な恋人を、様々な努力を、弟に壊され奪われ続けた俺の、クソったれな人生の話を。 弟を殺す事を心に決めるまでの物語を。 聞いてくれるなら、話そうじゃないか。 俺のかけがえのない仲間達の話を。 俺の心を救ってくれた恋人、フェットチーネの話を。 そしてエルフである俺が、どうしてこの現代に来てしまったかの話を。 話そうじゃないか。語ろうじゃないか。 だからどうか、聞いてくれるなら最後まで聞いてくれ。 頼むから、俺の話を聞いてくれ。 ※最初はライバル側視点での話から開始するので、初めは主人公は敵として出てきます。 最初の兄弟バトルが終わったあと主人公視点に切り替わって、そもそもの発端の異世界での話がしばらく続きます。 *一応、第1話に直接繋がるエピソードは93話からになりますが、それまでの話を読まないと意味が分かりにくいと思います……。 ※R.3.04.23に、サブタイトルを~魔物退治してた現代転移の苦労人エルフ、“主人公”への復讐を決意する~から改題しました ※R.1.12.15に、サブタイトルを〜現代転移した毒親育ちの苦労人エルフが挑む復讐譚〜から改題しました。 ※R.1.09.14に、サブタイトルを〜現代に転移した毒親育ちの搾取子エルフが全てをぶち壊す愛玩子の弟に復讐を誓う〜から改題しました。 なろう、カクヨム、アルファポリス、ノベルアッププラスでそれぞれ公開中です。 こちら作者のツイッターです。 @kisamaru2

異世界転生異世界転移ファンタジー男主人公ハッピーエンド現代ダークハードボイルドバトルエルフダークファンタジーアクション毒親現代転移敵がチート転生者

評価・レビュー

視点が変われば世界は変わる。二人がこうなってしまった経緯とは?

【物語の始まりは】 兄が弟を殺害する場面から始まっていく。二人の間に何があったのか? 戦闘シーンの後、これまでの経緯について語られていく。 【どんな物語なのか?】 この物語では、”あえて”主人公不確定と感じるように書かれているという印象。それは正義の概念に似ている。戦争などではA国の立場の正義とB国の立場での正義は違う。自分は間違っていないと思って戦っているはずである。一人一人がどう思うかは別として、国なり個人なりの大義名分があって戦っている。この物語は、兄から見た時、弟から見た時、どちらの立場から見るかで感じ方の違う物語であり、どちらが正義なのかは読み進め、真実が明かされるまでは分からない仕様となっている。 【舞台や世界観、方向性】 この兄弟は異世界から現代にやってきたエルフ。きっかけは魔物退治。そこでパーティが全滅してしまい、気づいたらこの世界にいた。 彼らが現在いる世界は現代に近い。飛行機、自動車、スマホにインターネットが存在しており、この世界で兄は魔物退治を行う聖職者集団である“騎士団”という組織に拾われた。恐らく順風満帆な人生を歩んでいたのだろう。しかし、こちらの世界に来てから数年後、弟に再会したことから事態は急変する。 【登場人物について】 二人は元はこの世界に住人ではなく、魔法の存在する世界にいたエルフ。森での生活を敬遠し、人間の街で冒険者として生活していた。 兄(本名は分からない。マロニーと名乗っている)……魔法の使えないエルフだったが、こちらの世界では魔素が少なく元々魔法が使えない世界だった為、彼にとっては過ごしやすい世界であった。 弟(ミトラ)……転生チート主人公属性を持っている。 【感想】 一言でいうなら、皮肉の詰まった作品だなと感じた。ご都合主義の悪い部分を剝がしていくような物語である。どちらかというと爽快感というよりも、気持ちがとても分かると言った方向性だ。 人間の本質を抉り、外側しか見ていない能無しがどんな風に見えるのか? 社会の縮図でもあるし、親兄弟の縮図でもあるだろう。無能な人間ほど、汚いことをするものだが、元々才能があるわけでもないので中身は空っぽで、薄っぺら。しかし外側しか見ていない人間は、そこに騙され破滅の道を歩む。離婚についても、原理はこれと同等だと思った。恋をしているうちは、相手の本質など見えていない。結果、自分の想い通りにならないと文句ばかり言うか、離婚という形になる。人間関係とは、どんな関係性でも立場でも変わらないものだなと、改めて感じた。 【備考(補足)】第10話まで拝読 【見どころ】 この物語はどちらかというと、募らせた憎しみがどう動いていくのか、というようなダークな内容である。兄が弟を殺すところから始まっていき、これまでの経緯が独白によって展開される。過去に何があったのか? どんな環境で何を想って生きていたのか? この兄弟がどんな人物でどんな力関係だったのか? その中で感じるメッセージとは、”チート”とは何なのか? ハーレムとは何なのか? という根本的なものだ。砕けて言えば、チートな主人公はジャイ〇ンと変わらないよね、ということだ。自分の意のままになる世界の中で、人はそんな主人公に何を感じているのか? 通常物語では語られない、主人公以外の人物の本音が明かされていく物語だと感じた。ある意味怖い物語だ。 例えば、学校や職場で傍若無人に振舞っている人物がいたとする。周りは大人だからニコニコしているかもしれない。しかし腹の中では何を考えているのかわからない。もしかしたら全員が敵かもしれない。こういう怖さを思い知る作品でもあると思う。”主人公”というベールがはがされた時、彼の周りの世界はどうなっていくのだろうか? あなたもお手に取られてみてはいかがでしょうか? お奨めです。

5.0

crazy's7

敵は”主人公”である弟、主人公である兄はどう挑むか

貶められ、仲間を失い復讐する相手は主人公属性を持った弟。 ”主人公”である弟を倒そうとしても、 周りが助けたり、銃がジャムったりと状況や人々が彼の味方をする。 こんなチート能力の持ち主にどう挑むのか。 鮮やかな戦闘シーンと特徴的な名前に注目な作品。

5.0

lachs ヤケザケ