僕が死んでから初めて好きになったのは、僕を殺した人でした
最終更新:2021/7/29
作品紹介
ホラー系ラブストーリー。 この小説はフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません。 僕は、実家を出る。 ここまで、育ててもらったのはありがたいけれど、これ以上父の望む生き方は続けられない。 例えどんなに周りからみて惨めな生き方に見えたとしても、人に謝り続ける人生だとしても、他者を踏みにじるような生き方は、したくないんだ。 大丈夫、僕には優しい恋人もいる。きっと、なんとかやっていける。 でも、僕は甘かった。 実家を捨てた僕を、彼女は捨てた。 僕の価値は実家にしかなかったらしい。 仕事にも生きることにも疲れてきたある日の仕事帰り、僕は争う一組のカップルに出会った。 単なる痴話喧嘩じゃない。それは見事な殺し合いだった。 僕は女が男を殺す、殺人の目撃者になった。 女は冷静に僕の命もたった。 ああ、やっと終われる。そう思って天に上りかけていた僕は強烈な力で引き止められた。 僕は見てしまったんだ。僕の血で濡れた美しい彼女を。 僕は天に昇っている場合ではなくなった。 僕は僕を殺した彼女に恋をした。 カクヨム、ノベプラ、エブリ、デイズでも掲載
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