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作:玉椿 沢

Winning-カイキホテル境界科学対魔班-

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未評価

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最終更新:2021/12/30

作品紹介

 この世界の理「怪力乱神はこの世に相応しくない」「この世で起こった事は、この世ので治まらなければならない」  つまり霊は人に害を与えてはならないし、人は霊を利用してはならない。  霊を狩る特殊な仕事を条件に、衣食住の保障と奨学金を受け取る女子学生・山脇孝代と、彼女を鍛える事になった現場スタッフ杉本時男と裏方スタッフ矢野彩子の一連の事件の物語。  共に見習いを務めるのは、時男の孫である幼児の旺と、その相棒・雷獣のでん。  無謀なガキ、パワフルなジジィ、元気な変人と、いずれその変人の道へ進む苦学生は、境界科学で霊を倒していく。

女主人公ファンタジーネコ幼児祖父

評価・レビュー

個性的な四人が科学と論理で挑むのは、人なざる者ども?!

【簡単なあらすじ】 ジャンル:現代ファンタジー 日用品を買いに出かけた先で、主人公はある迷子の幼児をインフォメーションへ届けることになる。しかし届けたのはいいものの、名前も言わず連れが迎えに来る様子もない。その上幼児は主人公の服の裾を掴んで話さない状態。結果、保護者が迎えに来るまで一緒にいることになったのだった。まさか、後日その二人に再会することになるとは知らずに。 【物語の始まりは】 主人公と幼児を連れた年配の男性との出会いの経緯から始まっていく。日用品を買いにショッピングモールへ出向いた主人公は突如、コートの裾を掴まれた。視線を落とすとそこには迷子らしき幼児が。迷子センターに連れて行くも、名前も言わず困ってしまう。何とか服装だけで放送をかけて貰うも、なかなか連れが来ないという状況であった。 【舞台や世界観、方向性】 〈天が定めた理〉 この世で起きたことはこの世で解決するものであり、例えば犯罪を犯してもそれを裁くのは、この世に生きている”人”である。仮に何も悪いことをしなくても天が味方してくれることはないということ。 備考〈個人的に調べた用語〉 天佑とは……天のたすけ。天助。 チュニックとスモックの違い……チュニックは丈の名称。(例:ロング丈) スモックは上着のデザインの名称。(web調べ) EVA樹脂とは ……エチレンと酢酸ビニル共重合体させた合成樹脂。 この物語は群像劇。主人公以外の視点からも物語は紡がれており、彼女の知らない彼ら(幼児と祖父)の日常を垣間見ることができる。 幽霊について。 死神が間に合わない場合に幽霊となるようで、例えば自殺や殺害、事故など。恐らくこの物語で幽霊となってしまうのは、”想定外(寿命以外や予定外等)”の死によるものなのではないだろうか? 幽霊退治の論理が科学的である。 【主人公と登場人物について】 主人公は細かいことが気になってしまう女性という印象。幼児にパパと言われてしまう。一般的な女性にしては(モデルなどを省く)長身の部類に入り、髪もショートカットだった為だろうか? 仕事のために向かったスタッフルームで医師だという女性と遭遇。変わり者のようだが、会話のテンポが合っており、主人公とは気が合うような印象。 【物語について】 初めの場面から感動するシーンのある作品。迷子の幼児はなかなか彼女の服の裾を離さなかった為、最終的にはお迎えが来るまで一緒にいることとなる。ここで彼女の優しさや親切心が垣間見える。 主人公の通う大学は少し変わっており、運営母体はホテル産業である。自社の人材は自分で育てるという方針のようだ。彼女がこの大学を選んだのは”在学中にホテルの仕事をすれば、奨学金が出る”というシステムがあるからのようだが、このホテルの仕事とはホテルを運営する(ホテルマンやベルボーイ等の)スタッフという意味ではなく”怪力乱神を世から排除する”という特殊なものであった。(幽霊退治) 【良い点(箇条書き)】 ・中心となる四人の人物はそれぞれ性格が異なり、良いバランスを生んでいる。とても個性的である。 ・霊などの設定や倒し方など設定が細かい。よくありがちな陰陽師とかではなく、どちらかと言うと科学的であり新鮮である。 ・先進的技術(スマホやアプリなど)と古くからあるもの(霊など)のモチーフの融合がナチュラル。 ・幽霊などを見たことがなく倒したこともないが、論理的な戦い方なので分かりやすい(化学物質など)。身近なもので戦ったりするので(例えば塩)、想像しやすい世界観である。 【備考(補足)】13話まで拝読。 【見どころ】 この物語の設定で面白いなと感じるのは非科学的なものを科学で退治しようとするところだと思う。つまり力任せでも神頼みでもなく、知性と知識、閃きなどで解決していく部分があるということ。そして使用されるものは最近の物から、昭和に流行したものなど多岐にわたる。それはものによって良い部分や使える部分に着目しているということなのではないだろうか? そして主要な登場人物も個性的である。それぞれに役割があり、明るい雰囲気を作っている。年代が別々なことも、色んな時代のものを使っていることと合わせると、納得の組み合わせでもあり、バランスの良さも感じる。 主人公は元は、衣食住の保障と奨学金の為にこの制度を利用しようとしたのかも知れないが、とても楽しそうである。世界観の設定と登場人物たちに魅力を感じる物語だと感じた。12話からは登場人物が増え、物語にさらに奥行きも出てくる。彼らは敵か? それとも味方か? あなたもお手に取られてみてはいかがでしょうか? この先どんな展開になっていくのか、その目是非確かめてみてくださいね。お奨めです。

5.0

crazy's7

この四人をかけ合わせた結果を誰が予想できるのか

苦学生の彼女が迷子に出会ってお爺ちゃんに引き渡し、その後バイト先で彼らに再会し、一緒になって悪霊を狩りを始めるところから、物語は始まります。 「この世で起こった事は、全てこの世で治まらなければならない。」 この物語の始まりの一言です。当たり前のように聞こえて、実は誰もがその本質を本当に解っていないのではないか、と思えるような一言。十分なインパクトをもらいつつ、そのまま本編へと引き込まれていきます。 無駄のない文章で綴られており、しかし描写はバッチリされておりますので、情景を思い描きながら読み進めることができました。 まだまだ序盤のこの物語。登場人物達は個性も年齢層も豊かで、続きが非常に楽しみです。 他の皆さまも是非読んでみてください。

5.0

沖田ねてる@_(:3 」∠)_