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作:千鳥 涼介

魔法記者マリヴェルの事件ファイル

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最終更新:2021/1/25

作品紹介

面倒で手間のかかる〝魔法〟が廃れ始め、便利な〝機械〟が発達した世界。 大国首都の新聞社に勤める記者マリヴェルは、機械が発達した世界にも根強く残る魔法被害──呪術による事件取材のスペシャリスト。 母にかけられた呪いを解くヒントを得るため、あらゆる呪術事件を追うマリヴェルは、数々の呪いと向き合い、やがて彼女自身が想像もしなかった、機械文明と呪いの真実へとたどり着く。 スチームパンク世界で繰り広げられる、ファンタジック・ミステリー! ★お試し読みのススメ★ 話数が多過ぎて手に取りにくい! そんなアナタにお試し読みをお勧めします。0.5ナンバーは本編と分離した短編になっています。 面白かったら是非、長編もどうぞ! ★世界観を楽しむ「魔導蒸気世界大辞典」★ 常時最下部に不定期更新。本作の世界観を補足解説! 読めば今後の展開も読める……かも!?

ファンタジー魔法呪い蒸気機関マジックパンク

評価・レビュー

■推理ファンタジー■魔法記者探偵、魔法と物理で織りなす〝呪い〟に挑め!

魔法。機械。物理に心理。 いずれも息づくその中で。 観客の知性、物語の可能性、両者に対する挑戦状。 現実世界では成し得ぬ推理、ここに誕生。 挑むのは残念美人の記者探偵、ただし知性と眼には曇りなし。 推理を巡らせ、言を引き出し、知恵と行動で真相へ。 魔法でもない。物理でもない。 説明不能の〝それ〟を〝呪い〟と人の言う。 隔絶された森の淵、禍(わざわい)降りて遺す謎。 生き残りし者、復興の陰、謎を探れば魔が招く。 過去の惨劇、今の隔たり、覗く作為と悪意の芽。 遺された涙、欺きの証、綾なす迷路に潜むもの。 純なる悲劇か、巧まれた罠か――されど綻びが顔を出す。 善意の欺瞞、欲得の嘘、転じ転じて渦を成す。 潜む意図、淀む闇、虚偽と真実、重ね織り。 悪意と愛が、情と欲とが、交わり重なり襞を成す。 人の心か、悪魔の笑みか、あるいは神のいたずらか。 いずれが善か、あるいは悪か。意図が、言葉がすれ違う。 虚が実を呼び、実が虚を生み、嘘と真が十重二十重。 矛盾を読み解け。心理を見抜け。狭間の事実を掘り起こせ。 魔法記者マリヴェル。推理と観察は一級品。 魔法と機械の境目で、囁かれるは〝呪い〟ネタ。 魔法も及ばぬ不条理に、推理一つで立ち向かう。 『魔法記者マリヴェルの事件ファイル File1.禍森の狼男』 真相に迫れば、血と呪いが死を招く。

5.0

中村尚裕