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作:夏木ほたる

その秘密を、知るということ。

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未評価

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最終更新:2018/7/5

作品紹介

 誰にも言えない秘密を抱えた楠木凛太郎は、放課後の教室でクラスメイトの大野伊月にそれを知られてしまう。それから屋上で話すようになった二人の関係は、少しずつ確実に、変わっていく。  必死で隠した秘密を、知られるということ。  そして、知るということ。 ※この作品は、未成年の飲酒、暴力行為、自殺及び自傷行為を助長するものではありません。

シリアス高校生BL

評価・レビュー

サイダーのような青春

 作者読みしています。  高校生って、非常にナイーブだよなと、大人になると思ったりします。当の彼らはそれが「日常」なのだが、考えてみればあの箱詰めされた期間のあの「日常」「常識」が通用した期間というのは案外短い物です。  だからこそ非常にナイーブであり、実は「貴重な体験」なのかもしれないと思ったりする。彼らは彼らで、貴重な体験の中で沢山の一喜一憂をする。  夏木ほたる さんはそういう機密さを書くのが本当にお上手な方です(他のも読んでみてね!)。  前提になってしまいましたが、「その秘密を、知るということ。」とは一体なんなのか。青春時代の悩みは大抵、誰が振り返っても「変わった悩み」であり、けれども「貴重な悩み」であったりする。  知った、知らない、知られた、知られたくない、様々な形があり、それを「捉える」というのは非常に柔らかい。柔らかいから柔軟なのか、傷付きやすいのかというのを考えさせられた物語でした。ジャンルをご覧ください、「BL」です。大人になれば固い悩みですよ。  囚われず縛られず。読んだ当初、初めは私にもあったような「その頃の当たり前」が甦ったので柔らかさに触れる物があった。読了してから「そうか」と、歳甲斐なく振り返った、それは爽やかな喉触りでした。  良作です。是非とも読んで欲しい1作。囚われず、縛られず、守るように。

5.0

詩木燕二