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作:陽澄すずめ

共感応トワイライト 〜なごや幻影奇想ファイル〜

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最終更新:2022/1/31

作品紹介

★闇を抱えた他人の感情を受信する特異体質の少年が、生者も亡者も救いへ導く、かも⁈  ■ ■ ■  名古屋駅から名鉄あるいはJRで二駅。金山総合駅の程近く、とある雑居ビルの二階に、非現実の世界で起きた事件を解決する探偵事務所がある。  そこで助手のバイトをしている男子高生・服部 朔(はっとり はじめ)は、探偵・樹神 皓志郎(こだま こうしろう)の手伝いで、依頼のあった怪異事件の調査を行う。  旧中村遊廓エリアで起きた、予備校生の失踪事件。  安産祈願で名高い八事(やごと)の神社で頻発する、妊婦の転落事故。  鎮め石と白龍を祀る車道(くるまみち)の神社付近で目撃された、少女の生首の怪。  名古屋市内のあちこちで発生する怪異を追ううち、一連の事象に関連性が見え始め……?  生者だろうと亡者だろうと、他人の感覚を我がことのように受信してしまう共感応(エンパス)体質の服部。  自と他、現世(うつしよ)と幽世(かくりよ)、子供と大人の狭間で揺らぐ彼は、己の進む方向を見定められるのか。  不思議な声を持つ樹神探偵と、異能調香師の和装美女も時々加わり、名古屋のB級グルメや銘菓を堪能しつつ、怪異の奥に潜む真実を追う。 ※実際に名古屋にある事象などを題材としていますが、固有名詞や位置関係は多少変えてあります。 ※第3章にて童謡『あめふり』の歌詞を引用しております。この歌は、二〇〇三年に著作権保護期間を満了しています。

ファンタジー幽霊ヒューマンドラマ異能怪異ややミステリ風味

評価・レビュー

異能系現代ファンタジーと怪奇譚、ミステリ要素が融合した傑作!

 あらすじや本編の面白さについては、先にレビューされている皆さんの紹介が秀逸で面白さが保障されているので、別の切り口でお薦めポイントを。  とにかく読みやすい構成。大きなエピソードを章として、章の一話目に事件の当事者に起こった出来事が描かれ、主人公たちの登場は二話目からというパターン。エピソードが大きなひとつの事件の塊となっているので、事件発生から解決までを一気に読めるのですが、全ての章を通しての大きな事件のつながりもあり、一つの事件が終わったら全てスッキリとはならず、続きが気になって次々にページを繰る感じになります。  読了したときに自分が十万文字以上を読んでるという感覚がなかったです。面白い体験は時間が経つのが早いのと同じように、面白い作品は長さを感じさせないというのを実感した作品。むしろもっと読みたいとさえ。今作はわらべ歌がモチーフでしたが、別モチーフでもシリーズ化して欲しいと思いました。  怪異ホラー要素としてはなんとなく気味が悪いという感覚の系統なので、ホラーが苦手という方も読めるのではないかと思います。人間ドラマの要素がかなり強く、人の心の弱さと強さの描写も見どころです

5.0

MACK