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作:桂真琴

ASHURA〜旅立ちの章 箱根の章〜

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最終更新:2022/2/7

作品紹介

 厄災によって世界が一度終わったのちの世界。かつて日本列島だった島国はジパングと呼ばれ、昔話の魑魅魍魎が跳梁跋扈する中を人々は生きていた。  魑魅魍魎を鎮める五色の刀を造った日ノ本王家が統治がして五百年、突如村が国王軍に襲われる事件が各地で起きる。山陰陽州・美濃ノ国の少女・一桜の大垣村も襲われた村のうちの一つだった。  焼け落ちる大垣村から何とか脱出した一桜は、同じく五色の刀の守護をする青龍刀の持ち主に村再興の助力を請うため、武蔵ノ国を目指す。  桑名で検問に引っかかった一桜は、緋耀という青年に助けられる。しかし緋耀は一桜が白龍刀の持ち主を見抜いており、一緒にきてもらうと一桜を刀で脅す。緋耀は凄まじく腕の立つ青年であること、悪人ではなさそうであることから、船を下りるまではと一桜は緋耀に従う。しかし、船を下りたところで大垣村からの国王軍の追手がかかり、緋耀ともはぐれた上に濁流に呑みこまれてしまう。  一桜を助けたのは、忍者の幻霞だった。幻霞は一桜が白龍刀を携えて武蔵ノ国に行くことを見抜いており、道案内をかって出る。何か事情がありそうな幻霞だが、怪我の手当から土地勘まで頼りになるので、ひとまず行動を共にすることに。武蔵ノ国へ行くには、芦ノ湖を渡る必要があるため、二人は芦ノ湖畔の九頭龍村に行く。しかしそこで、九頭龍村の人々によって二人は囚われてしまう。九頭龍村は、古くからの呪いによって悲しみに沈んでいる最中だった。  九頭龍村の人々を説得して、芦ノ湖を渡れるのか?  九頭龍村にかけられた呪いを解くとき、一桜に新たな試練が襲い掛かる。  ジパング宝刀伝説、第一弾。

ファンタジー和風ファンタジー忍者ライト文芸エモい剣と刀

評価・レビュー

勇敢な少女が、刀を巡る武と知略の争乱に巻き込まれていく。独特な和が光る王道ファンタジー

 龍が宿る刀、五色の刀と呼ばれるうちの一振り、白龍刀を託された少女、一桜。急襲され灰燼となった故郷の再興を目指す彼女は、しかし五色の刀を巡る王家の謀略と争いに巻き込まれていく。  戦乱の時代を思わせる雰囲気ながら、舞台は現代文明が古代文明として扱われている、かつて日本と呼ばれていた国ジパング。人を食べる魑魅魍魎も現れる和風世界で、一桜は道中で助けてくれた忍者、風魔幻霞と共に旅をします。  狙われる身のため逃亡する一桜は、時に無謀ながら勇敢で、男勝りな性格。刀に選ばれたことにより、女性とは思えない力を発揮することができますが、斬ってしまった相手を始め、他者への情が深い主役らしい主役。幻霞は腹に一物を抱え、真意が見えないながらも、気さくで親しみやすい人柄。一桜が世間に疎く、幻霞が何だかんだ世話を焼くという間柄が微笑ましいコンビです。  視点は一桜だけでなく、謀略の中で動き争う王家関係者や、巻き込まれる土地の人々の思惑も見られますが、中でも野心を燃やす皇子、緋耀の活躍が見所。軽薄な面もありながらカリスマ性も持ち合わせる彼の、己の目的を冷静に射抜いていく姿は正に智将。癖のある部下を従えつつ、楽しむように進む姿には惹かれるものがあります。  魅力的な人物たちが織り成す、五色の刀を巡る物語は、いかなる様相を見せてくれるのか。ぜひご照覧あれ。

5.0

葉霜雁景