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作:硯羽未

夕闇エモーション

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最終更新:2021/6/29

作品紹介

目覚めると窓の外には夕焼けが広がっていた。いつ眠りに就いたのかもよく覚えていない。はっきりしない頭で僕は、友人のことを思い出していた。 空色ワンライ 第10回 参加作品として書きました。 お題「空」 ・色鮮やかな○○が出てくる ・「ありがとう」というセリフで終わる。

日常ヒューマンドラマ

評価・レビュー

エモーション、ロマンチック。

 読み終えてふと、演劇部だった中学生の頃の景色が頭に浮かんできた。私は音響でしたが、舞台のライトは上下がありまして、照明担当の部員がカラーフィルムを持って、ゲネリハの際に色々調節していたんですよ。  夕日のシーンだったんですが、ふと照明の人に「案外、青を混ぜるといいよ」と言われていた。上下どちらにいれるか、光の強さのバランスで夕日を作った。  と、自語りから入ってしまいましたが、作品のお話をします。  冒頭はパッと、照明が点いたような「目覚め」。  映画を一緒に観て語り合う友人、そんな何気ない日常…いや、映画を観に行くのはいつもある日常の中、微炭酸のような刺激があると思う。この二人はなんの映画を観たんだろうなぁ。  ポツポツと友人の事を語っている心情描写。そしてどんどんと青が濃くなって行く。  一日の中で、今日も暗くなってきたなぁと思う瞬間は、青とオレンジだと思う。徐々に徐々に秒単位でじりじり、じりじりと青が勝り、気づけば夜、そこから寝て、また朝が来た頃には白に近い日の光になっていると思う。最後の電話は何色の音だったのだろう。  またきっと明日、冒頭のようにパッと日常がある主人公と、記憶の中の友人。短編で上手く切り取っているその空気感に、爽やかさと寒々しさを感じました。毎日は常に、ロマンに溢れています。  良作ありがとう。

5.0

詩木燕二