吸血鬼人形クオーレ
最終更新:2022/6/18
作品紹介
画家を目指していたものの、やむを得ず絵筆を捨て骨董屋で働くことになった十五歳の少年ネイト。 様々なものがひしめく店の中、彼は棺で眠る黒髪の少年人形を見つける。 綺麗なだけな人形かと思えば、店主に言われる。 吸血鬼人形クオーレが『生き返る』かもしれない、と。 「あの人形は噛むことがあるから気をつけて」 数日後、店で働くネイトの前にクオーレは『生きて』現れた。 「ネイト、仕事は順調か」 「どうして人形なのに動いてるの? まるで……生きているみたいだ」 「お前が来てくれたことにより、この心臓は再び鼓動を刻み始め、私は『生き返った』のだ」 クオーレの心臓は、愛や恋によって動く。愛や恋の鼓動が、心臓を動かし、彼を『生かす』のだった。 妄想コンテスト「ドキドキの理由」参加作品です。
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