女王の身代わりだとしても、私をどうか愛してください。それが私に向けられたものでなくても
最終更新:2022/7/1
作品紹介
女王陛下と同じ顔、同じ声。 それ故身代わりを務める私は、身体の弱い彼女の代わりに子を産んだ。 一度抱いただけの王子は私の腕から連れて行かれ。 「カペラ。悪いが俺は、君のことを愛せない」 出産を褒めた国王陛下は、そう言い残して去っていく。 それでも私は、あの方への想いが捨てられず。 「貴女に、わたくしの夢の続きを見てほしいのですわ」 そう言い遺した彼女の想いを、自分だけのために利用した。
評価・レビュー
まだレビューはありません。