眠る君は龍の花【短編・原作】
最終更新:2023/11/15
作品紹介
数十年に一度咲く、竜舌蘭(リュウゼツラン)という花を題材に執筆しました。 どうぞお楽しみください。 少女の最後の一時間。彼女が思い出したものとは。 叱咤激励待ってます! ※非営利目的で制作した同人誌「flower.」にて掲載致しました。
評価・レビュー
「灯とう滅めっせんとして光ひかりを増ます」そんな物語
ともしびが消えようとする前のほんのしばらくの間、光が明るさを増す。人が死ぬ前にちょっと容態がよくなったり、物事の滅亡の直前に一時勢いをもり返したりすることのたとえ。〔仏説法滅尽経〕(出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について) 不幸な事件に巻き込まれ、天涯孤独の身の彼女は、長年眠り続けていた。 無機質な部屋の中、突如、彼女の意識が蘇る。それは、命の灯が消える前の一瞬の煌めきにも似た瞬間だった。 息をするのも苦しくなるほど、迫りくる死の淵へと追い込まれて行く様子。 自分だけが生き残った贖罪は切なさが伝わります。 そして、その淵からふわりと浮かび上がる仄かな希望は、読者に救いを与えました。 作者が高校生とは、思えない筆力には脱帽です。 何年後かに大きな賞でお名前を拝見する日が待ち遠しいです。
asato umi
後少しで死ぬ。その時少女は何を思うのか
詩的な表現の多い純文学で、人によって受け取り方が違う物語だと思います。凄惨な事件に巻き込まれた主人公が、最後に一瞬だけ意識を取り戻します。その時、病院のベッドで最後に思った事は…? サクッと読める硬派な物語をお求めの方に。
あっ