妹大好き悪役令嬢は断頭台を目指す
最終更新:2024/4/28
作品紹介
「――つまりこれは、筋書きのある舞台のようなものなのね?」 恋愛シミュレーションゲーム【月光のリーベリウム】における『悪役令嬢』、アーデルハイド・フォン・ヴァンデルヴァーツは、ある日自分を待ち受ける運命を知った。 「私の『役』は……『いじわるな腹違いの姉にして、人の優しさを解さぬ高慢ちきなお嬢様』?」 『主人公』たる異母妹、レティシア・フォン・ヴァンデルヴァーツをいじめ抜き、そして最後には断罪されるのが役所。 「よろしい。与えられた役を、演じ抜いてみせましょう」 ここは、誰かが作った物語の舞台。 舞台をぶち壊すことは、きっとできる。 「あー、うちの妹可愛い……めっちゃかわ……はっ、いけない。いじめ抜かなきゃ……」 それでも、運命に抵抗しないことを決めた。 この舞台をぶち壊しかねない素人どもに、未来を変えさせない。 「目標その一、【最後の舞踏会】。目標その二、【断頭台】。ありとあらゆる抵抗を排し、全てをあるべき未来へと」 善良な妹に幸福を。 非道な姉に報復を。 「私の妹に、幸福を贈る。誰にも、邪魔はさせない」 異母妹――自分の地位を脅かすかもしれない、”冷徹非情のヴァンデルヴァーツ”の当主にとっての『敵』を。 血を分けた妹を、本当は大好きな姉がいただけの話。 「お姉ちゃ……お姉様!」 でも、その妹も、姉(私)のことが大好きみたいで……。 目標達成の一番の障害になってるのどうしよう。 ・あらすじ圧縮版 悪役令嬢のお姉ちゃんが、妹の幸せのためにゲームシナリオ通り断頭台エンドを目指す。 ……でも、妹は姉妹百合エンドを目指しているかもしれない。
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