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作:Nobuaki_Takeda

【完結】りょうこちゃん、せきらら。

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未評価

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最終更新:2023/6/2

作品紹介

 主人公、向井良子とその弟、春樹は幼い頃に両親を事故で失い、藤堂無手勝流(神も悪魔も魍魎も、問答無用で打ち砕く対人外用古流武術)の十六代目当主に養育される。  当主の意向もあったが、主に彼女の天然のせいで、神様や霊的なモノには気付かぬまま、藤堂無手勝流を免許皆伝、一歩手前まで習得し十六年。  大学四年生になり、就活が上手くいかない彼女は、現実逃避的に喫茶店のバイトを始める。  だがそれは彼女を雇った店主、遠藤八尋(仙人)の計画だった。  次々と起こるやっかい事と闘いを通じて、彼女は自身が習得した武術の真相を少しずつ知っていく。      

R15残酷な描写あり女主人公現代群像劇

評価・レビュー

タイトル通りの赤裸々な彼女の非日常

【物語は】  触手と繋がるところから、今までの経緯について主人公視点のモノローグによって語られていく。  あらすじにもある通り、人外のものが多々存在する。それが当たり前の世界なのか、主人公はたまたま見えるだけなのか、物語を追っていくうちに明かされていくのだろう。 【作風について】  作風は、いわゆるなろう系と呼ばれるものではないのだろうか。  ただ全体で見た時、なろう系とは言い難い。この作品があえてこういう風に書かれている可能性があるからだ。  以上のことから読み手を選ぶ作品であるというのが第一印象。  一人称、一視点で進んでいくのだがほぼ心情なので、簡単に説明すると進み方は『孤独のグルメ』のような感じと言えば伝わるだろうか?   この物語では、主人公の気質の分かりやすいモノローグ調で物語が進んでいく。スピード感は怒涛の勢いというのが近いと思う。 【主人公について】  さてここで、タイトルとの関係について考えて見たいと思う。  りょうこちゃんとは主人公のことだろう。そしてせきらら(赤裸々)とある。  つまり包み隠さないという意味だが、それが心情によって進んでいくことを含めると、これは作風というよりも表現法の一つなのではないかという結論に至る。  あらすじにもある通り精霊が相棒になるところから始まっており、バイトすることになった経緯へと繋がる。  地の文が心情描写だけで進んでいくので、全体の流れは把握し辛いが、主人公が何を考えているのかは丸分かりである。 【物語の見どころ】   恐らく手が早い主人公は、直ぐ人を殴ったり蹴ったりするのだろう。  しかしこの物語では、一見人間に見える人々が人間ではないのが特徴だと思う。そして、本来その攻撃が効かないはずなのに貫通させることが出来るのが、主人公の特殊な能力もしくは体質なのではないだろうか?  向けは、心情と会話で進んでいく。落語に似ているとも思う。語りで展開されていく物語の好きな人にはとても好みだと思う。  そして彼女が次々と出くわすのが怪奇な現象。  通常は恐らく、人間の攻撃を防ぐことが出来るのが怪奇な方々だと思う。(この物語の中では)それを無視して攻撃できるその理由(習得した武術)について、主人公は徐々に真相を知っていくところが見どころなのだと思う。  彼女の日常の一部を覗いてみませんか?  この先どんなことが起きるのか、その目でぜひ確かめてみてくださいね。お奨めです。

5.0

crazy's7