忘却のテンペスト
最終更新:2023/9/4
作品紹介
わかっているはずだった。 どれだけこの旅が辛く、過酷で途方もない旅になるってことを。 人はそれぞれ。 すべての答えが一つだなんて決まっていないことも知らなかった。 エリカと二人。 決意が揺らぐことはなかった。 ある人を旅のなかで捜そうとしていたのは。 名前も、顔さえも曖昧だというのに。 それこそ、間違いだろう、と人は笑うだろう。 だってそれは、町を襲う災害、“テンペスト”に立ち向かうようなもの。 町を襲う黒雲を追って旅するようなものだから。 人は、得体の知れないテンペストを恐れ、それぞれの町で祭りと称した儀式を行っている。 きっと様々な形に遭遇するだろう。 信じられるたまろうか。 でも、きっと僕らが口を挟むことはできない。 それが正しいのだと、疑うことは誰もしないから。 わかっているはずだった。 自分たちが旅を続けるには、危険なテンペストと向かい合う過酷な旅になるんだって。 そう。 二人で覚悟して旅を始めたんだ。 二日に一回のペースで更新していこうと思います。 もしよろしければ、評価、ブックマーク登録、よろしくお願いいたします。 励みとなりますので。 応援よろしくお願いします。
評価・レビュー
まだレビューはありません。