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作:檜慈里 雅
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最終更新:2021/8/2
(表紙絵……はなさきたる@taru_MonFavori) 十二年前、あの夏の花火、UCCの缶コーヒー。
記憶というのは、あるものに紐付けられる。 紐付けられたものが、何度も記憶を呼び覚ますのだ。 主人公の”ぼく”は、毎年夏になると、祖父母の家に小旅行を兼ねて行っていた。 この夏にしか会わない人がいる。従妹の千夏という少女である。 二人の記憶に残っていたのは、UCCのコーヒーだった。 このコーヒーは甘くて、苦い。 ぼくに残されたのは苦味だった。千夏に残されたのは甘さだった。 二人の思い出についてはネタバレになるので、ここでは深く触れないことにするが、コーヒーの味と共に味わってほしい。 田舎の長閑な風景、匂い、音、そういったところから、ノスタルジックな気持ちになれるのも、本作のおすすめしたい点である。 千の夏を超えた先に思いを馳せながら、コーヒーを飲みたい作品だ。
月瀬沙耀
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