婚約破棄された悪役令嬢は本物聖女の下仕えをさせられるそうですが、むしろ喜んでお仕えします。いや、こんなはずじゃなかったと言われても困りますが。
最終更新:2022/12/10
作品紹介
公爵令嬢である私は、学園の卒業パーティーが始まると同時に、アレクサンダー王太子に聖女候補のリリアへの嫌がらせをしたという冤罪を理由に、婚約破棄を言い渡された。 その上、私を追放しようとする王太子に、心優しいリリアは涙を浮かべて提案をした。 「……殿下。さすがに追放はお可哀想ではございませんか?」 「こんなに可哀想な人をこれ以上追い詰めるなんて、私にはできません」 「ですから、私の下仕えにするというのは如何かしら?」 追い打ちを掛けるようなリリアの仕打ち。 だけど私はリリア以上の笑顔を浮かべて快諾する。 「――リリア様に、喜んでお仕えさせていただきます!」 だって、王妃候補ってものすごく息苦しいんだもの。 かわってもらえるなら、下仕えくらい喜んでやります。 ……王妃の下仕えって案外、悪くない仕事なので。 私にざまぁする気なんて全然ないんですけど……どうやら勝手に自滅していきそうです。 ※連載形式ですが15,000文字ないくらいの、短い小説です。※
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