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作:みつなつ

カフェバー「ムーンサイド」~祓い屋アシスタント奮闘記~

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最終更新:2023/1/14

作品紹介

大学生の俺は、まかない飯が絶品のカフェバー「ムーンサイド」でバイトをしている。 ある日特別客としてやってきたダンディ紳士……彼は店長の副業『祓い屋』の依頼人だった! お祓いに悪戦苦闘する店長を見かねた俺は、思わず『お手伝い』してしまう。 全く霊感のない俺は霊からの攻撃を感じることなく、あっさり悪霊を封印してしまった。 「霊感がないって一種の才能なのかも知れないね」と店長に誘われ、祓い屋のアシスタントになった俺は、店長と共に様々な怪奇現象に立ち向かうことになる。 呪われようと祟られようと全くノーダメージという特異体質を活かして余裕の『お仕事』……かと思いきや、何故か毎回メンタルも体力もぎりぎりで苦労の連続! これは、霊力も霊感もないただのアシスタントの俺が、日々祓い屋に寄せられる依頼と格闘する汗と涙の物語である。 ★この物語はフィクションです。実際の事件や団体、場所、個人などとはいっさい関係ありません。宗教やそれにともなう術式、伝承、神話などについては、一部独自の解釈が含まれます。

コメディお仕事カフェ祓い屋怖くないオカルト

評価・レビュー

ホラーだけど怖くない。だって主人公に見えてないから

 バイト先の副業が祓い屋という特殊環境に身を置く主人公都築くん。  カフェの店長が相当な実力者のためか、持ち込まれる依頼はかなりヘビィなものばかりなのですが……都築君、なんとミリも霊能力がない!!!    普通の人でも、ぞっとする場所があったりするじゃないですか。何となくここ、嫌な感じがする? 程度は、幽霊が見えなくても肌感覚で感知すると思うのですが、なんとそれすらない。  それが何をもたらすかというと、霊障の類も全く影響を受けないというびっくり体質。つまり幽霊からの攻撃に対してノーダメージ。  都築君視点の一人称なので、都築君が見えないものはもちろん読者も見えない。すぐそこで霊能力バトルが繰り広げられているのに、全く見えないんですよ。こんな作品、かつてあっただろうか? 実写映像化が低予算で出来てしまう…(演者の演技力はすごく問われる)。  脇を固めるサブキャラも個性派揃い。エピソードがある程度の塊で完結する構成で、まとめて各編ごとに読みやすい点もおすすめ。  最後は何故か都築君がトホホな感じで終わるパターンが多いのは、主にくせ者の店長のせいですが、それでも美味しい賄いに絆される素直さというか単純さが可愛い。  明るくコミカルなホラーという新境地、ぜひその目で確かめてみてください!

5.0

MACK