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作:悠井すみれ

花旦綺羅演戯 ~娘役者は後宮に舞う~

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最終更新:2024/1/15

作品紹介

【第二部完結しました。第三部は2024年秋予定】  国一番の役者の娘である燦珠《さんじゅ》は、父に倣って国一番の華劇《ファジュ》の花旦《むすめやく》になるのが夢。けれど、女の芸はあくまで余興、男旦《おんながた》と同様に舞台に立つことは望めない。 「女が女を演じて何が悪いのよ!?」  拳を握る燦珠に、美貌の宦官・霜烈《そうれつ》は囁く。 「秘華園──後宮には女だけの戯班《げきだん》を養う一角がある。そこならばお前の望みも叶えられよう」  皇宮の最奥では、皇帝や妃嬪を慰めるべく選りすぐりの女役者が切磋琢磨しているのだという。無論、寵愛や権力争いにも深く関わる蠱毒の園でもあるのだが。 「歌って踊れるならどこでも良いわ! っていうか天子様に認められたら私が国一番よね!?」  意気軒高の燦珠は、まだ知らない。後宮に渦巻く嫉妬や欲望は思いのほかに強いこと。即位したばかりの若き皇帝は大の華劇嫌いであるということを。  華劇に懸ける燦珠の熱意は、皇帝の考えを変えることができるのか!? 後宮の陰謀を除くことができるのか……!? ※「娘役者は後宮に舞う ~後宮の闇も陰謀も、歌って踊って解決します!~」のタイトルで小説家になろうでも公開しています。 ※京劇をモチーフにした芸能をテーマにしています。歌や舞の描写をお楽しみください。 ※作中作の歌詞・台詞は出典の明記がない場合は自作です。出典ありの場合も改変していることがあるので、中国語としては信じないでください。 ※恋愛要素はほんのりです。ヒロインは芝居命過ぎて恋愛する暇はありません。ヒロインの夢と才能を全面的に理解して協力してくれる超絶美形ヒーロー(宦官)は登場します。

後宮中華風演劇舞踊京劇

評価・レビュー

もっと早く読めば良かった!没入できる華劇ファンタジー

 面白いという噂はかねがね。でもなかなか読みに着手できなかったのは、中華という題材だったから。漢字が多そうだし、役職名や人名が覚えられる気がしない。後宮の話ともなれば組織の構造も複雑だろうと。だから今まで全く触れてこなかったジャンルだったのですが……これがするすると読める!  ルビが秀逸で、テンポも世界観も壊さない。難しい漢字や中国語要素も、全く引っかかりにならないのです。人名も、読んでるうちに名は体を表すを地でいくように、名前とキャラがしっかり合致。この人誰だっけ? と、ならないんですよ、登場人物が多いのに。  こんな風につまづく要素が完全に排除されているので、物語に入りこめる。  そしてこの話が面白いんだ……!   女同士の争いのドロドロしたところだとか、権力闘争、ライバルの存在諸々と、そのままだと気が滅入るようなエピソードが、面白さに昇華されており。  そして特筆すべきは主人公の燦珠(さんじゅ)。名前が表すように、日差しがさんさんと輝くような、明るい女の子。歌って踊れればそれでいい。この子の性格がとにかく気持ちよくて、応援したい! そして何があってもぶれない安心感。  性別を問わず読んで楽しめるエンターテインメント。読まずにおくのは勿体ない作品。おすすめです!

5.0

MACK