評価・レビュー
四文字熟語だけなのに
四文字熟語だけなのに、物語になっていてドキドキしました! ぜひ続編を読みたいです!!
5.0
赤とま
すべてが四字熟語で成り立つ『498文字』の百合模様。
学生、義理の姉妹、社会人。 三組の百合が、たったこれだけの文字数に凝縮されています。 しかもただ四字熟語が並べられているわけではありません。 互いを想い合う二人の女性がしっかりと見えくる、そんな四字熟語が並べられているのです。 それぞれの関係性は百合のセオリー通り。 なのに言葉のチョイスが上手くて不意をつかれる。 四字熟語のポテンシャルを見せつけられました。 そして私は読み終えてすぐ、作品に倣って四字熟語を書いてみました。 五百文字 秀逸一作 相思相愛 百合最高 挟男絶許 拍手喝采 屋烏之愛 覗見尊死 もっといろんな百合をこのスタイルで読んでみたい! と思った秀逸な一作です。 ◆ 余談になりますが私は最初、四字熟語だからと『文字』を意識して読んでいました。 しかしだんだんと『ルビ』が振ってあるように見えてきて、なんとも奇妙な『ゾーン』に入っているような感覚を覚えました。 ネタに見えますが、真面目に「読める、読めるぞ!」となったのです。 この四字熟語だけの作品。 不思議な引力のあるお話でした。
5.0
mochi*(読み専)