アスクラピアの子
最終更新:2024/4/23
作品紹介
始まりは名前も知らない異世界の地だ。そこの薄汚れた下水道で、俺は浮浪児共に抱き着かれた格好で目を覚ました。 チート? んなもんねえよ。あるのは、朧気な『ディートハルト・ベッカー』とかいうガキの記憶と、そいつにあったアスクラピアの『神官』としての力。俺は生き残る為に、こいつを少しばかり使える力にしなきゃいけない。 アスクラピアの二本の手。 一つは癒し、一つは奪う。 彼の者は永遠に一である。 多に分かれても一である。永遠に唯一のもの。 一の中にこそ、多を見出だせ。 多を一のように感じるがいい。 そこに始まりと終わりがあるだろう。 そして―― 風に揺らぐロウソクよ。一思いに死ね! 母によって作られたものは、皆、死を目指すのだ! 熱き血よ。お前はもう消え去れ、そしてそれを喜べ。 死は歓喜であり、全ての困難からの解放である。 心臓よ。お前の熱き血を天に飛散させよ。 潔く散れ! 青ざめた唇の女。本性は蛇。復讐と癒しを司り、自己犠牲を好むしみったれた女神、『アスクラピア』に永遠の祝福(災い)あれ!! 第一部少年期スラム編終了。第二部少年期教会編終了。第三部少年期『聖女』編終了。第四部青年期『使徒』編開始しました! ネトコン11小説賞入賞しました! 応援、ありがとうございます!
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