天才錬金術師が最強のAI(可愛い)を生み出した結果~俺を馬鹿にしていた他の錬金術師たちの仕事がなくなったようですが、それより俺はAIが突如目覚めた『独占欲』によってヤンデレ化してるのをどうにかしたい~
最終更新:2023/5/22
作品紹介
【人工知能。彼女は『物』なのか『者』なのか】 「この子は人間と同じだ! 道具なんかじゃない、ちゃんと心を持っている!」 「全く、ダメだねぇ……イリトくんは。道具に感情移入しているようじゃ、三流。いや、素人以下ってところかな?」 イリトは錬金術ギルドに所属する平凡な錬金術師だ。誰かのために働き、誰かを幸せにするのが仕事としている。そして『心』を持つ者は等しく、幸せになる権利を持っていると思っている。しかし、彼の仕事仲間でありギルドマスターであるロインは違った。 「……うぜえなぁ。たっく、僕の邪魔をするポンコツはさっさと処分してくれると嬉しいんだけど」 ロインは隠れて錬金術には使ってはいけない素材を使って利益を得ようとしていた。そこを、イリトが生み出した『心』を持つ人工知能であるアイに指摘されたことで、ロインはアイをポンコツだということで処分しようとしていた。 しかし、『心』あるアイを処分するだなんて許せなかった。今まで、ギルドの人たちには馬鹿にされてきた。どんな成果だって横取りされてきた。それでもイリトは誰かに認めてほしくて必死で頑張ってきた。 そして――アイを生み出したのに。 認められず、挙げ句の果てには殺そうとしてきた。 「俺は出て行く! もう我慢できない!」 限界が来たイリトは今までお世話になってきたギルドを出て行くことにした。そして人工知能であるアイとともに二人で、アイを認めてくれる人たちの下で頑張ろうと決意したわけだが―― 作戦を計画して数日後。 「アイ……離れてくれ……」 「離しませんよ。あの時、言ってくれたじゃないですか。『君がいるから二人だよ』って」 なぜかアイに抱きつかれていた。 原因は一つ。 ロインの影響により、アイに『エラー』現象が発生したのだ。 「マスター……これからはずっと一緒です。今後、色々と冒険するかと思いますが絶対に女性の方は仲間に入れないでくださいね。あ、喋ってほしくもないです。もし守らなければ、許さないじゃすまないかもしまれせん」 結果、生み出した人工知能が突如目覚めた『独占欲』によってヤンデレ化した件について。 企画・はにゅう
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