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作:雨藤フラシ

ついぐなの人魚は血を泳ぐ

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未評価

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最終更新:2023/2/25

作品紹介

複雑な家庭の事情により家出した男子高校生・佐強(さきょう)は、人魚伝説の残る山村・翠良尾瀬(みすらおぜ)にたどり着く。 夏祭りの日、龍神の祟りに見舞われた佐強は、神に許しを請う〝ついぐなの儀〟を行うこととなってしまった。 村には次々と怪奇現象が起こり、人魚のなりそこないと呼ばれる化け物が徘徊する。佐強は自分の父親を名乗る三人の男性と共に立ち向かうが、彼の出生と村にはある秘密が隠されていた…… →ネタバレ妖怪図鑑(https://kakuyomu.jp/works/16818093075926667932) →後書き(https://kakuyomu.jp/users/Ankhlore/news/16817330653733838540) →参考文献一覧(https://kakuyomu.jp/users/Ankhlore/news/16817330653612598393) →祝詞解説(https://kakuyomu.jp/users/Ankhlore/news/16817330653830292505) ※23/1//26、本編に日付を追加しました。佐強が家出したのが7/21、供養祭が7/31、パパたちが翠良尾瀬に集まったのが8/1です。 【登場人物】 小田島佐強(おだじま・さきょう):17歳・男  自分の家庭環境に疑問を持つ家出少年。 裏巽信多郎(うらたつみ・しんたろう):28歳・男  小学校教諭で神主の家系。佐強に宿を提供する。 裏巽すずめ(-・-):8歳・女  信多郎の姪。明るく元気な小学生。 宇生方鴉紋(うぶかた・あもん):40歳・男  佐強の「オヤジ」。捜査一課の現役刑事。 世直郎(せい・ちょくろう):37歳・男  佐強の「父さん」。クリスチャンの小児科医。 松羅八津次(まつら・はつじ):35歳・男  佐強の「とーちゃん」。プロの陶芸家。 ※この作品には多数の犯罪行為が出てきますが、現実での犯罪を推奨するものではありません。

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評価・レビュー

人魚、と言ってもマーメイドではなく「その血を飲むと不老不死となる」という日本の人魚伝説をベースにした怪異譚

物語の初っ端、冒頭で主人公は両腕の肘から先を奪われる、一緒にいた神主は両眼を、小学生の女の子は両足を獲られる、といったホラー展開です。 次々と現れる怪異もみなオリジナルでグロく、類似するものを私は聞いたことも読んだこともありませんでした。 …………しかしこの話を紹介する上で、どうしても避けて通れないのは、作品ページの最初に作者が記した煽り文句です。 「オレの父親は三人いて、全員が殺人鬼。息子を守るため怪異に立ち向かう! 」   ↑ 赤のフォントで書いてあります ツッコミどころ満載です。 ですが、ギャグ要素はありません。かつ、煽り文句に嘘は一つもありません。 霊感・霊能は一切ないが、平然と人を殺せる強メンタルのキャラクターを3名も登場させると、ホラー小説はどうなってしまうのか? 怪異サイドからすると霊能のない人間などやりたい放題ですが、三人の父親はどんなエグい状況になっても心折れることはありません。パニックとはまったく無縁です。ある者は意志の力、ある者は直感に従い、またある者は信仰を支えに怪異から息子を守ります。 彼らは物語りの最初から最後まで一貫して息子を生き残らせることを第一に考えています。まったくブレはありません。読んでいてそこはヒシヒシと伝わってきて、予想外の展開が続くホラーなお話にあって唯一の信じられる拠り所と感じていました。 (なんか良い話みたいに書いてしまいましたが、父(達)は何人もを拷問した上で殺しています。ごめんなさい)

5.0

恋の夜行列車