同じクラスの美少女に同情して自殺を止め、助けたはずがじわじわと逃げ道を塞がれていく話
最終更新:2023/9/30
作品紹介
大型車両との衝突によって、26歳の若さで生涯を終えた主人公、白凪朽留(しらなぎ くちる)。自死したにも等しい最期を迎えた彼は、高校二年の三学期の終業式の日、誰もいない屋上で飛び降り自殺を決行したクラスメイトの存在を走馬灯のように思い出す。次の瞬間、目が覚めたら高校生に戻っていた。終業式を迎えるこの日。放課後の誰もが帰宅し誰もいないはずの時間、朽留は教師の目を掻いくぐり、屋上へ向かった。そこで、朽留は丁度自殺しようとする学年一の美少女と名高い(沙上愛莉)を見掛ける。 「その先にはなにもないよ」 「死ぬ前に、僕と一つゲームをしよう。僕より君の方が絶望していると証明できれば、君の勝ちだ」 「は? 興味ないし」 同情からどうにか彼女を引き留めたいと思う朽留と、どうしても自殺をしたい愛莉。 二人の絶望は絡み合い、ほどけ合い。いつか共に立ち向かっていくまでのお話。
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