眠れぬ夜には、恋歌を
最終更新:2019/1/10
作品紹介
雪と氷に閉ざされた「さいはての島」には、白い魔獣が棲んでいるのだという。 人はおろか生き物も住まないその地に、一人の少女が迷い込んだ。 容赦なく命を削る吹雪の中で、力尽きようとしたそのとき。彼女の前に現れたのは——。 *** 6000字ほどの短編です。一話完結。 この物語を読んでくださった方の心に、淡いあたたかさが届きますようにと願って。 著・眞城白歌 (旧PN・羽鳥さぁら) Twitter:@Hatori_kakuyomu
評価・レビュー
孤独な少女は孤独な魔物に恋をし…。短編です。
寒々しいさいはての地で、捨てられた少女は心優しく孤独な魔物に出会います。少女が怖くないように人の姿になり、言葉を重ねます。それは疎まれてきた少女にとって初恋となるもの。しかし2人の種族の壁は初恋の妨げになるのは容易で…詩的な文章で綴られた物語は寒々しい地の物語である筈なのに暖かくて。 2人の結末はどうなるか?約6000文字なので、是非読んで頂ければと思います。雰囲気があって面白いです。
5.0
あっ
心温まる冷たい世界の物語
不思議な力を持っていたが為に忌み嫌われ、死を目前にした少女が出会ったのは、さいはての島に住む氷狼セン。 孤独を知る二人は互いを想い合い、心を温め合います。 異種族間の恋愛という、ともすると悲恋になりがちなテーマを、心温まる純愛に昇華した作者の手腕は見事と言わざるを得ません。 寒い季節にピッタリの異種族恋愛ファンタジー、必見です。
5.0
結月 花