七月の雨
最終更新:2016/7/18
作品紹介
DNA登録法が成立してそろそろ五年になる大学一年生の夏、わたしはその男の子と出会った。愛想がよくて空気を読むけれど、よく見たらちょっと目つきが悪くて、無表情だと怖そうに見える。だけど本の話をすると目尻に皺を作って、照れくさそうに笑った。六月のわたしは彼のことを意識するあまり挙動不審になって、かっこわるくて馬鹿丸出しだった。だけど七月のわたしは、もっと救いようのない馬鹿だった。
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最終更新:2016/7/18
DNA登録法が成立してそろそろ五年になる大学一年生の夏、わたしはその男の子と出会った。愛想がよくて空気を読むけれど、よく見たらちょっと目つきが悪くて、無表情だと怖そうに見える。だけど本の話をすると目尻に皺を作って、照れくさそうに笑った。六月のわたしは彼のことを意識するあまり挙動不審になって、かっこわるくて馬鹿丸出しだった。だけど七月のわたしは、もっと救いようのない馬鹿だった。
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