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@オノログ

作・坂牧 祀

奴隷屋の日常

4.88

126,567文字

2020/6/29

2021/9/22

【作品紹介】

 これは、一人の青年が一人の従者と共に、ただ奴隷屋を営むだけの物語だった。  その奴隷屋は、商品である奴隷に清潔な空間を与えていた。きちんとした食事や風呂の提供。温かいベッド。趣味の許可。地下での閉鎖的な管理という点を除けば、世間では蔑まれるのが常識な存在に対し、なんとも寛容であった。  しかし青年にとって、奴隷はどこまでも〝商品〟でしかなかった。  過ごしやすい環境は、あくまでも品質を維持するため。奴隷とはいえ、汚くて健康に害のありそうなモノを欲しがるだろうかと疑問を抱いたから。  お客に購入してもらうために、常に商品を良い状態で保つのはお店として当然だ。その当然を、この奴隷屋でも実践しているに過ぎない。  なのでもし、商品が売れないと見切りをつけた場合は……。  青年の名前はシリウス。従者の名前はライファット。  彼らの毎日に、特別人に話せるような驚きや興奮はない。それは日々を過ごす上で、多くのことを望まないがゆえの平穏で、これからもずっとそのつもりだった。  これは、そんな物語だった。  ―――――  ※ 一話完結形式です。  ※ 物語の時系列はバラバラです。

日常ファンタジー男主人公奴隷一話完結

投稿されたレビュー

5.0
0

恋の夜行列車

奴隷屋の二人が送る日々に、気付いたらハマり込んでいる

キャラクターや世界観、一話ごとに色の違うエピソード。どれか一つでも引っかかれば、ずぶずぶとハマり込んでしまう作品。主役である奴隷屋の店主シリウスと、彼の相棒ライファットの掛け合いが微笑ましく、互いに背を預けあっているような安定感が心地いいです。 一話完結の形式が多く、読みやすいのですが、ハードボイルドだったりシリアスだったりする部分がちらりと見える回には、思わずゾクッとさせられます。もちろん、タイトルの通り日常を描いた、ほのぼのとした描写もあり、キャラたちをもっと好きになれること間違いなしです。女性キャラは少ないですが、男性キャラたちはそこを補って余りある魅力に満ちています。 賑やかなキャラが織り成す、奴隷屋の日常風景。ぜひ覗いてみてください。

5.0
1

葉霜深海

4.5
0

宇治津 千夜狐

善や悪というカテゴリを持たない主人公の物語

 作品タイトルからわかる通り、主人公は奴隷屋。奴隷を売買するという商売をしている青年シリウス。その相棒ともいえるライファットと共に過ごす日常や、過去の出来事のエピソードが綴られた物語です。  奴隷の売買をする奴なんて、ろくでもないのではと思いきや、彼は善人でも悪人でもないです。  奴隷の生活環境を良くしてこそ商品としての価値は高まり、客ともwinwinという理念で、奴隷を商品として丁寧に扱うし、銃や剣に名前を付けて大切にする。物と人に対するベクトルが同じなのかな?という部分も。  「身内」と呼べる相手以外に対しては、物であっても人であっても、大事にすべきものは大事にするし、いらなくなったら捨てるというクールでドライとも言える部分もあり、こういう性格の主人公であることが、とにかく他に類を見ない気がします。  だからといってどっちつかずという訳でもなく、中庸というわけでもない。掴みどころがあるような、ないような。でも裏表がない、なんとも気持ちの良いキャラクターといった感じで。このシリウスという男を知るためだけでも、読む価値あり。  ライファットとのバディ感あるやり取りも小気味よいです。  日常といっても、事件が皆無なわけではなく、ほんわかするものから手に汗握るような色々なエピソードがあり、その物語ごとにキャラと世界観が深まっていき、気付けば最新話を心待ちにしてしまうという作品です。

5.0
1

MACK

作品の評価分布

5.0

3

4.0

1

3.0

0

2.0

0

1.0

0

未評価

0

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