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作:結月 花

白銀の狼 Ⅱ【続編】

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未評価

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最終更新:2021/10/18

作品紹介

【こちらは前作『白銀の狼』の続編となります。前作を読んでいないとわかりづらい内容になっておりますのでご注意ください】 晴れて夫婦になったレティリエとグレイルは、人狼の村で仲睦まじく暮らしていた。 だが、その平穏な時は、一匹の狼が飛び込んでくることでc終わりを告げる。 レティリエ達が暮らす人狼の村を襲う、別の群れの狼達。 そして運命の魔の手は二人の仲をも引き裂いていく。 果たして彼らは自分達の群れを守りきれるのか── ※前作が恋愛タグだった為、甘めのシーンの比重多め。☆がついている話は性描写記載ありですので苦手な方はご注意ください。前回と比べるとわりとそういう感じです。 ※月1~2回、キリが良いところまでまとめて更新します。 ※あらすじは物語が進み次第随時追記いたします。 ©️2021-yuzuki hana ※当サイトに掲載されている内容、テキスト、画像等の無断転載・無断使用を固く禁じます。(Unauthorized reproduction prohibited.)

恋愛ファンタジー幼馴染み戦い

評価・レビュー

紆余曲折だからこそ共感出来る。そんな人狼の彼女を描く、儚くも強い物語。

『白銀の狼』の続編となる本作。 人狼の世界で描かれる、狼に唯一なれないヒロイン、レティリエが主人公の切なくも儚い恋愛を主体とした物語です。 1作目では、そのレティの美しさから人間に捉えられ、レティの愛しき人狼グレイルとの大恋愛を主体に描く、涙なしでは語れない『人間 対 人狼』の物語でした。 それが今作では『人狼 対 人狼』となっており、同種族同士で争うという、狼社会という人間社会にはない価値観の中で色んな難題に直面するヒロインを描く、己との葛藤や愛する者への感情で渦巻き、揺れ動く物語となっています。 彼女は最愛の人狼、グレイルとの間に深く思い悩み、読んでいてとにかく胸を打たれます。 『狼社会』という一見私達が知らないような世界や価値観ですが、それが物語の中にすっと上手に溶け込んでおり、私達が普段暮らしいる『人間社会』という立場から見ても全く違和感がない程、共感する場面ばかりで、うんうん、と頷きながらいつの間にか主人公レティにかなりのめり込んでしまっています。 彼女がその難題を一つずつ乗り越えていく様がまるで自分のことのように感じ、一緒に成長して乗り越えて行けるような感覚になってしまうという魅力が、前作から続くこの物語の素晴らしいところの一つだなと思っています。 レティがグレイルや仲間を心から愛しているからこそ、感じる嫉妬、増々な劣等感、愛するが故に歯止めが効かなくなる様など、人と人との間に織り成される様々な気持ちが、すっと難なく胸に染み込んでいくように描写され、うるっと来てしまい、作者さまの素晴らしい執筆力に前作から毎話ごとに脱帽してしまいます。 そして毎話毎話瞬時に人を惹きつけるストーリー、魅力的な登場人物にいつも引き込まれ、物語の中に溶け込んでしまう、そんな素晴らしい物語です。 ぜひ1作目からこの儚くも強い物語を感じていただきたいな、と心から願います。

5.0

凛々サイ

心の檻に囚われても、彼女は戦う。傍らの愛の支えと共に

 白銀の狼の続編として書かれた本作。「狼」と「人」の姿を切り替える事が出来る能力のある「人狼」でありながら、彼女だけが「狼」になる事が出来ない。人狼の村にあってそのマイナス要素はレティをずっと苦しめ、恋心も秘めるしかありませんでした。  前作の敵は「人間」で、主人公レティの類まれな色の珍しさと美しさが原因となって、愛玩動物として物理的な檻に囚われる事になりましたが、その見た目の魅力が武器にもなり、機転と勇気で戦う事ができたのですが……。  しかし今作の敵は「人狼」という同じ種族。「狼」としての強さが必要で、それは狼になれないレティには全くないもの。彼女は非力で弱い「人」の能力だけで彼らと対峙する事に。  浮彫になる「狼」としての弱さ。それが自信を奪い、やがて彼女を後ろ向きな心の檻に閉じ込めていきます。  襲われた村のために、彼女はいかにしてその心の檻から脱出するのか。  傍らにあるグレイルの愛に支えられ、レティはレティらしく戦って行く。  繊細な心理描写と、彼女の苦しみは共感できる事も多く、誰もが彼女を応援せずにはいられなくなるかと。  姿形ではなく、人として、狼としての本質に向き合い続けるレティの戦いを、ぜひ一作目から追いかけて欲しいです。

5.0

MACK