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作:七四六明

壊刀団伝・乱之巻

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最終更新:2020/1/31

作品紹介

西暦1867年、日本歴慶応3年。 近代時代を迎えつつあった日本には、未だ妖刀という怪奇的脅威が存在した。 古来より妖刀の存在は心に闇を抱える人間を魅了し、それを手にした人間は斬った人間を妖(あやかし)として手駒とし、自身も妖刀を介して特殊な術を操ることができた。 それに対抗すべく、江戸初期の幕府によって秘密裡に組織された壊刀団(かいとうだん)。 裏の新選組とも呼ばれた彼らが、最も激動した明治元年までの戦いの物語。その中でも、特に際立っていた闇を抱えた三人の物語――。 三人の主人公を軸に描く短編集となっております。 どの物語からでも楽しめますので、お好きな主人公の物語の更新をお待ちいただければと思います。

ファンタジー和風剣戟妖刀妖術縦読み推奨

評価・レビュー

妖なる力が人の闇を暴きだす。鬼を斬り心を救う、短編連作の伝奇時代小説。

 史実とは少し違う日本を舞台に、闇の心を魅了する「妖刀」と、それに対抗するため組織された裏の新撰組――「壊刀団」、その闘いを描いた時代小説風のバトルファンタジーです。  時代モノに見合う密度の高い文体ですが、読みにくさはありません。重厚さを保ちつつも軽妙で読みやすい、そんな筆致になっております。  物語は、「見ない、聞かない、言わない」を中核とした、三本立ての短編集。大見出しごとに別の人物が描かれていますので、気になった所から読むことができます。  まずは最初の三話、1万字ほど読んでみて、雰囲気を味わってみてはいかがでしょう。  各話に出てくる中心人物は、かなり癖の強い人物です。盲目や難聴といったハンデを持ちながらも妖刀を自在に操る、いわば天才たちなのですが、人物造詣が巧みなので好感が持てます。  彼らに憧れ、あるいは見守る周囲の仲間たちも人間味あふれる人たちで、心の動きがこまやかに描かれていきます。  迫力あるバトルアクション、心の闇と対峙する人々の葛藤、そういった見どころが散りばめられた伝奇時代小説、ぜひ読んでみてください。

5.0

眞城白歌