彬光の家族
最終更新:2021/2/26
作品紹介
女子高生の「私」は父子家庭。どうも自分の出産後に母は死んだらしい。上の姉二人は母の愛情を受けられたので真っ直ぐ育ったが、「私」はどうにも捻くれている。その自覚はあるのだが、やっぱり素直にはなれず……。 「大っ嫌いっ」 何かにつけて「私」はそう叫んでしまう。しかしある日、偶然同じクラスだった男子に、「君は、高木彬光とか読まないの」と訊かれる。 「は。誰それ」 折しも学校では「読書発表会」が迫る。自分で二冊から五冊の課題図書を見つけ、その本を読んで得られた考察について発表するのだ。しかし「私」は読書嫌い。さて、どうやって発表をクリアするか……。 ※ 当サイトに載せられている文章の著作権は全て飯田太朗に属します。