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作:飯田太朗

正史の悪魔

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未評価

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最終更新:2021/2/9

作品紹介

心理学部准教授になれた「僕」は、自身の研究で「悪魔を生み出せないか?」と考える。人間の人格や行動に影響を与えるのは「状況や環境」であるという立場に立ち、人為的に「悪魔のような行動をとる人間」を作れないかという実験を企画したのだ。 「この中に『犯人』がいます。『犯人』はあなたたちを殺します……『犯人』を捜してください。そして、生き残ってください」 そんな条件下始まった実験。もちろん「殺す」とはゲームから離脱するだけのことだが、多額の報酬が絡んだ実験は白熱する。 ――果たして、誰が、「悪魔」になるのか?  これは、「悪魔」を生み出そうとした男の物語。 ※ 当サイトに載せられている文章の著作権は全て飯田太朗に属します。

ミステリー文学悪魔日常の謎心理学

評価・レビュー

悪魔が怖い、深淵はそこにある

 「乱歩のまなざし」に続く二作目なので、時系列・登場人物的にはこちらを後に読むのがおすすめです。ただ人物相関は複雑ではないので、先に読んでも問題はなさそう。  「乱歩のまなざし」は文学物に見えて心理学重視のように感じたのですが、今作は心理学に見えて文学的です。  心理学の実験風景を、「僕」と共に体感する感じなのですが、どんどん闇が深まって、狂喜乱舞する悪魔が見える、ゾッとする光景が文章により表現されており、とんでもないです。  「乱歩のまなざし」の方は、”乱歩っぽい”、どことなく気味が悪いような?という感じの雰囲気が漂っていましたが、こちらは”正史っぽい”、人間が一番怖い、という雰囲気が漂っており。  横溝正史の”悪魔が来りて笛を吹く”から「僕」は実験内容の着想を得るという話ですが、そちらの作品を読んでなくてもわかる内容です。  悪魔を作る事は出来るか?という実験に、興味本位に付き合っている気分で読んでいたので、最後の数話は悶絶しました。  名木橋、ありがとう!もうこの感想しかない。  最悪になりかけた読後感から私を救ってくれてありがとう・・・!  ほんと救世主。

5.0

MACK