滅びうたう呪竜は監獄になく

　前世の記憶を持つ医師見習いの少年と、囚われていた半竜の少女、ふたりの出逢いからはじまる物語。 　無法国家シーセス国の中でも穏健派が支配する地域で、父親が診療所を営んでいる少年アサギ。見習い医師であり魔法使いでもある彼は、友人と買い物に出かけた先で、檻に入れられた「狼のような青い獣」を目にする。 　途端、頭の中に「あの子を見つけた」という声が鳴り響いて――？ 　 　大切な人を守ろうとする少年たちの頑張りに、呪いにつながれた「いにしえの竜」や妄執に囚われたクール美女（ポンコツ？）、国を興そうと企む穏健派の頭領、中立を保ちたい医師の父………など、大人たちの思惑が絡み合います。 　全体的には、いつもの「エレナーゼシリーズ」ですので、題材がお好きな方はお立ち寄りください^ ^ 　こちらは不定期のんびり更新です。 著・眞城白歌 （旧PN・羽鳥さぁら） Twitter：@Hatori_kakuyomu