夏休みの終わり、異世界転生
最終更新:2021/8/11
作品紹介
毎年死にたくなる夏休みの最終日。にトラ転。 ちょい毒親持ちのキラキラネーム中二男子と、明日から夏季休暇で定時退社したい女神の会話。 夏休みの終わりはいつも大体死にたくなってたかつての自分と、今そういう気持ちの誰かに。 ネットを漂って届けばいいなあと思って書きました。 かぎろさんの自主企画「第二回ドゥン大賞 最高の夏休み篇」に寄せて書きました。 はてなインターネット文学賞 最終選考に残りました。ありがとうございます。 https://kakuyomu.jp/contests/hatena_internet_bungaku#nominatedWorks
評価・レビュー
物語の力を感じる励まされる一作
夏休み最終日、生きるのが辛い男子中学生が事故で死んだ。異世界転生系のお約束で女神に会うも、主人公は現実で息を吹き返し「帰れ」と言われる。 ちゃらんぽらんな女神様でもちゃんと人間の事大好きだし、現実に戻りたくない主人公をきちんと諭してくれます。その時の女神様の言葉がじーんと来て、小説といえどこういうのに励まされて救われる人って多いんだよなあ…と思う物でした。ストレートないい話で、気分が落ちてる方に是非読んで頂きたい短編です!
あっ
物語の主人公である”君”に
異世界転生という言葉をタイトルを含むたくさんの物語が綴られる昨今。 死んでこの世界から去り、新たな世界で心機一転したくなるぐらい、今の生活はつまらなくて憂鬱だったりするのだろうかと。 平凡な自分で平凡な人生だとしても、視野が広がれば世界は広がる。新しく見える世界は異世界に立つ時と同じ感動をくれるから、しがみ付いて自分の人生物語の感想を人に語れるぐらいに、しっかり読み切ってみようではないか。 そんな気持ちになるメッセージ性のある物語です。 短編でスラスラと読み切れますのでぜひ、多くの人に。
MACK