異世界転移していない!? ここは-システムエラー-界らしいです~ちょっとおかしなゲームを攻略しなきゃいけなくなりました~
最終更新:2021/4/30
作品紹介
「チュートリアルを開始します」 突然異世界に転移した主人公の目の前にナイトが歩み寄り、こう告げる。 チュートリアルとは? そもそもここはどこ? そういった疑問への答えを出す時間すらナイトは与えてくれなかった。 「チュートリアルでの放置行為を確認。処罰します」 剣が胸に突き立てられ、主人公はあっけなく殺されてしまう。 しかし、目覚めるとまた同じ場所。 再びナイトが現れてこう言う。 「チュートリアルを開始します」 まさか、これって時間が戻っているのか? そして、彼は何度か繰り返すうちにこの世界について一つの仮説を立てる。 「ここってゲームの世界?」 ここから彼の冒険が始まる。 ※この作品は小説家になろうにも投稿しています。 ※気まぐれで数日おきに更新します(が、しばらくはすでに小説家になろうに投稿した分の書き溜めがあるので毎日投稿です。) ※投稿時間は22時半(が基本ですが、前後するときもあるの)です。
評価・レビュー
トライアルアンドエラーのゲーム攻略
文面が淡々としていて、主人公の佐藤君も、すっごい小ざっぱりしていて、ゲーム世界の、命の軽さみたいなのと絶妙にマッチして、独特の世界観が構築されている、ちょっと一味違う異世界移転系。 とにかく、佐藤君は死ぬ。 佐藤君に残機的な概念はなく、本人にはどうにもできない理由で、軽くさくさく死んじゃう。チート?何それ?みたいな。 何度死んでも、オートセーブの地点に戻るから、もう一度のリスタートができ、一度体験したことを回避する事に佐藤君は頭を捻りまくるのですが、それに全く悲壮感もなく、恐怖心的なものもなく、なんとも軽い。 だからこそ読める。もしこれが、死の恐怖を超リアルに描き、苦悩しまくる主人公だったら3回目ぐらいのリスタートで読んでる方が挫けそうなんだけど、良くも悪くも、ゲームっぽさ。 「あっ、選択肢を間違えたっぽいやり直そうリセット!」……みたいな事を、ゲームでは皆やった事があると思うのですが、それぐらいのライト感。佐藤君は、ゲーム世界の住人になってる、っていうのがこう言う部分でもわかる。 そして困ったのが、このゲーム、なんかバグってる……? アイテム欄なんて文字化けしてるしで。 こんな波乱万丈な異世界移転系、かつてあっただろうか。 テンプレのようでテンプレ感なし。クリアすれば、元の世界に戻れるのかもわからないけど、暗さはない。 ヒロインのシャロールちゃんが可愛く、途中からラブコメ度が加速していきます。 全体的に台詞シーンが多めで、気軽に楽しめる物語です。 以上、%$#?>//からお伝え……エラーが発生しました。
MACK
淡々としている主人公、佐藤がどんどんと男らしく成長を遂げる!
ゲーム世界ならではの展開に翻弄されるちょっと気弱そうな主役の男の子が、どうにか適応しながら(笑)、成長していく物語です。 文章もとても読みやすく、どんどん読み進められます。 途中からは猫耳があるヒロインの女の子シャロールちゃんとの馴れ初めも始まり、面白楽しいラブコメのような展開にもなっていきます。 主役の佐藤君が話が進むたびにかなり心身共に成長をしていき、男らしさが増していくところも好きな一つです。 そして序盤から謎に包まれていた彼の能力もどんどん明らかになり、シャロールちゃんの特殊な能力もこの物語に大きく関わっていきます。 完結まで話数は多いですが、一つの物語の文字数が少ないので、一気読みも出来るのではと思います。 また作者さまが英語がお得意のようで、英語の勉強にもなるな、と個人的には思いました! そしてなんと紙媒体での製本もされ販売もされていますので、紙でも読めちゃうかも!!詳しくは彼のツイッターまで(笑)
凛々サイ
─ システムエラー ─界を体験してみませんか?
ゲームをやっていて、この世界に入りたいなと思ったことは一度や二度ではないはず。この物語は、そんな読者の思いを満たしてくれる作品です。 昨今流行りの異世界転生ものと違うのは、この─ システムエラー ─界が完全にゲームとして確立されているところです。 まず、チュートリアルで主人公の佐藤は何回も死にます。選択肢をミスると即ゲームオーバー。でも、この作品の面白いところは、何回死んでも佐藤の記憶は継続している所。「あ、この選択肢だと佐藤は死ぬのか。じゃあ次はこうしてみよう」というように、読者はゲームのプレーヤーとして佐藤と一緒に物語を体験していくことができるのです。 また、最初のスキルが「なし」だったり、アイテムがバグって読めなかったり、謎が散りばめられているのも好奇心をそそられます。 文章は、実際のゲームの様に会話中心で進んでいくので、隙間時間にサクッと読めるのも魅力。また、ヒロインの猫獣人、シャロールちゃんがとても可愛くて、彼女のお色気シーンが見たくてガンガン読み進めてしまいます(ここも少しゲームっぽいですね) 佐藤になりきってシャロールちゃんと冒険を続け、最後のエンディングまでぜひ見てほしい、そんな素敵な作品です。
結月 花