ユーザー登録・ログイン

新規登録

ログイン

作品

レビュー

登録/ログイン

その他

オノログについてFAQ利用規約プライバシーポリシー問い合わせユーザー管理者Twitter
レビューを投稿
書籍化
コミカライズ原作
ジャンル別
サイト別
サイト関連
運営している人

@オノログ

作:西沢

エメラルドの呪い

星4つ

0%(0)

星3つ

0%(0)

星2つ

0%(0)

星1つ

0%(0)

未評価

0%(0)

最終更新:2021/1/26

作品紹介

「あなたに呪いをかけましょう」そう言って好きな人と永遠に別れた夜。 政略結婚をした夫が病死し義弟夫婦に家を追い出されたルクミシア。実家の領地の端の屋敷で使用人として彼女待っていたのは初恋の相手エリックだった。しかしルクミシアの政略結婚の後押しをしたのは他でもないエリックで、彼はルクミシアの友人の伯爵令嬢に仕えているはずだった。

恋愛ほのぼの身分差ハッピーエンドヒストリカルお嬢様使用人

評価・レビュー

「あなたに呪いをかけましょう」

 恋をした男に、その想いを利用され他の男との政略結婚を乞われたルクミシア。  七年後、夫の病死により出戻りさせられた家で使用人として待っていたのは、初恋をしたその男だった。  印象的な呪いの言葉から始まり、徐々に明かされていく七年前の彼女と彼の関係や接し方、彼女の性格や想いなど、現在と過去が繊細に寄り添う物語。  また彼女の狼狽や葛藤など強い感情があることが窺えながらも、直接的な表現ではなく読み手が察するように描かれていることでも、緩やかな切なさの流れる雰囲気の物語です。  恋心を捨て呪いの言葉を与えた彼女の強さと、再会し喜びで震えた恋心を抱える彼女のいじらしさ。  元々仕えていた家を離れ彼はなぜ彼女の前に現れたのか? どのような心情であるのか、あったのか?  二人の関係がどのように紡がれるのか、待ち遠しい作品です。  21年7月現在、6話まで更新されています。  中編ほどの予定で結末までのストーリーは決まっているとの作者様のお言葉があり、応援を込めて紹介させていただきます。  タイトル「エメラルドの呪い」。エメラルドは男の瞳の色です。呪いの言葉を吐いたのは彼女のほう。  一見逆転しているようですが、エメラルドの瞳を持つ男に恋をし人生の選択をした彼女が、呪いを受けたかのように囚われている。  そういう意味であるのか、はたまた異なってくるのか……  エメラルドという美しさを持つ言葉と、呪いというどこか怖さや暗さのある言葉。簡潔でありながら、現在と過去が繊細に寄り添う作品の雰囲気と、おそらく今後の物語を表すに美しく相応しいタイトルに思います。  そんなタイトルをつけることを選択する作者様の、作品への向き合い方、紡がれる内容。好きでたまりません。

5.0

春二