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作:結月 花

ラズベリーアップルパイ

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最終更新:2021/9/5

作品紹介

第一回アップルパイ(恋愛)文学大賞参加作品です。 アップルパイはアメリカでは家庭料理。ひとつひとつの家庭にオリジナルのアップルパイの味がある。 これは自分達に合うアップルパイの味を見つける、そんな夫婦の物語です。 ※アップルパイだけにサックリした知識だけで書いているのであまりツッコまないでください。 ※性描写は保険でつけてます。 文体ロゴーン 1.小林多喜二…85.9 2.松たか子…84.9 3.遠藤周作…79.7 ©️2021-yuzuki hana ※当サイトに掲載されている内容、テキスト、画像等の無断転載・無断使用を固く禁じます。(Unauthorized reproduction prohibited.)

恋愛夫婦花言葉アップルパイ国際結婚

評価・レビュー

なぜ彼女は、アップルパイを焼いたのか。

 オーケー、今日はご機嫌なアップルパイストーリーを紹介するぜ!サクサクと読めるが、ポロポロと崩れるパイ生地がちょっと切なさを演出し、中身はとろりと甘いってやつさ。  アメリカ的な日常風景から物語ははじまる。  アメリカ人の夫、イギリス人の妻。  ステレオタイプなイメージが当てはまるように、これ以上ないぐらいビルはアメリカ人だし、ソフィアは絵に描いたようなイギリス人だ。  同じ国に暮らしていても、地方ごとに独特の文化や常識があって「うちではずっとこうしてた!」が原因でケンカになる事も日常茶飯事なのに、それが国レベルの文化の違いとなると、まあお察しだな。  夫婦の日常を壊してしまったのは、文化の違い。食文化の違い。トリガーを引いたのは、この日ソフィアが出した「〇〇〇入り」のアップルパイである……。  「〇〇〇だと!?」「アップルパイにはアイスだろう」「カスタードはどうしたぁ!」なんて反応をしちまったかい? お前は第二のビルになる素養がある、考えを改めろ。今すぐに、だ。  規模は違えどよくある話で、今日は君達が「とある夫婦」の立場になるかもしれない。まだ恋人同士の関係であってもね。そんな時この物語が示唆する教訓を知っていれば、解決の糸口になるはずさ。  ぜひ読んで、アップルパイに込められた愛の姿を堪能して欲しい。

5.0

MACK

文化と国境を超えた愛の物語

動画サイトを見ていると米英の文化の違いをネタにしたものを見る。 「なんでそんなことするか!?違うだろ!?」とお互いをいじり合うコントもあるようだ。仲がいいのか悪いのか。そういうところが米英の絡みの面白いところだと思っている。 そういう動画を見ている中で見つけたのがこの作品である。 アメリカ人とイギリス人の夫婦が描かれている。アメリカ出身のビル、イギリス出身のソフィア。 文化の違いによる喧嘩のトリガーとなってしまったのは、タイトルにある通りアップルパイである。 アップルパイを作るのはソフィアで、出来上がったアップルパイも生まれ育ったイギリスのもの。アメリカ出身のビルが求めていたのは「慣れ親しんだアメリカのアップルパイ」だった。この文化の違いから二人は言い争いをして、結果としてビルは家を出てしまう。 ソフィアは祖国に誇りを持っている。ソフィアの皮肉っぷりにも、彼女がイギリス出身であることを感じ取ることができる。一方ビルもアメリカ人らしいアメリカ人で、慣れ親しんだアメリカの文化を愛している。この二人の間にある文化の差を随所からひしひしと感じられるのが良い。 そして、この二人の文化の違いを繋ぐあるものが中盤に登場するのだが、それがとても素晴らしいものだった。 家を出てしまったビルが外で見つけたものとは、そしてその後ビルが取った行動とは。これは実際に読んで確かめてほしい。 文化と国境を超えた愛を、米英夫婦が見せてくれる。 読み終わった後、アップルパイを食べたくなるのは、私だけではないはずだ。

5.0

月瀬沙耀