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作:美風慶伍

STARDUSTER  ―終わりのオメガと始まりのアルファ―

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最終更新:2019/6/25

作品紹介

――惑星が終焉を迎えようとしている。数十億いた人々は今や数千人にまでその数を減らしていた。 だが、それでも人は生き延びようとしている。最後の力を振り絞り、生き残るすべを見つけ出そうとしていた。 そして生まれる【 始まりのモノ〝アルファ〟 】 その歌声は光となり、すべてを癒し、蘇らせるはずであった。だがアルファを〝護る者〟も必要だった。 そしてありあわせで作られた【 終わりの者〝オメガ〟 】 すでにボロボロになった世界で二人は支え合いながらそれぞれの役目を果たそうとする。 だが――、死の世界と化したその星は、生まれたばかりのアルファには重すぎる困難であった。 それでもオメガはアルファを勇気づけようと〝コンサート〟を開くことを提案する。乏しい物資と欠乏するエネルギーに苦心しながらもオメガはアルファのために精一杯のステージを用意した。 そして――、アルファの歌声が響いた時、人類最後の悪意が牙をむく。 アルファが人類最後の地下都市の支配者に捕らわれようとした時、オメガが最後の戦いに挑む。 世界の趨勢は、そしてアルファの歌声はどこへ行くのだろうか? ―――――――― 人の種の滅びと、人間に作られたモノの運命と、世界響く歌声をテーマにした、ファンタジー作品 〔作者より〕ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ツイッターでとある方とお話をさせていただいている時に、不意に〝降りてきた〟作品です。 私自身が意図的に考えて絞り出したのではなく、文字通り〝もたらされた物語〟です。 まるで取り憑かれたように一心不乱に書き上げました。 それと、この作品は『ファンタジー』です。 SFではなくファンタジーです。 ラストシーンを見ていただければご理解いただけると思います。

ファンタジーシリアス悲恋純愛未来世紀末

評価・レビュー

あなたなら、物語の先をどう想像しますか?

1 読む前の印象や予想など(表紙やあらすじなどから想像したこと) 音楽にはヒーリング効果もある。これをモチーフとするのは非常に興味深い。 ファンタジー世界でありながら、魔法ではなく歌声で癒す。音というのは、人間に密接に関わっているものである。時には癒し時には害となる。この物語の希望は、滅亡の危機に立ち向かう人類の救世主となるのだろうか? 果たして、その希望を守り抜くことができるのだろうか? ここが見どころなのではないかと感じた。 2 物語は(どのように始まっていくのか?) 科学者たちの会話から始まっていく。彼らが作っているのは、アンドロイド。しかしこの惑星 (?)には既に物資が無かった。希望を作ることは出来ても、その個体を守るための個体には同じだけの資材を充てることが出来なかったのだ。先行きに不安を感じるが、物語はこうして幕開けしていく。人の手によって作り出された希望である”アルファ”は、産まれたのち色んなことを学び、やがてこの惑星について学んでいく。それは繁栄と衰退であった。彼女が背負う運命、役割と産まれた意味。彼女が自分の役割を知った時、物語はどんな展開を見せるのであろうか? 3 世界観について あらすじにある通り、終焉を迎えようとしている惑星が舞台となる。物資が乏しく、人口も数千人しかいなくなってしまった。 その中で科学者がこの惑星を救おうとアンドロイドを作っていた。歌声で癒すというのは、どのような経緯で産まれた発想なのだろうか? もともとこの世界は歌声に癒しの効果があるのだろうか? これについては2:オカアサンまでの部分ではまだ分かってはいない。 しかし、神秘的である。 4 良かったところ。印象に残ったところ。好きなセリフなど。 *モチーフが良い この物語は”歌声”というものが重要なことはあらすじからも想像がつく。 癒しの声というのは、想像がつきやすく共感も得やすいと感じた。 *人間らしいアルファと機械的ではあるが人間のような心を持ったオメガ どちらもアンドロイドでありながら、容姿は全く違うようだ。より人間らしく作られたアルファとそれを守ることを目的とし、頑丈な体に作られたオメガ。オメガには表情などはなく、言葉のみで感情を伝えるしかない。しかし、人間と同じように喜怒哀楽を持つことが伝わって来る。 *二人には互いが必要 どちらか一方が影響を及ぼしているわけではない。オメガによってアルファは成長し、アルファがいるからこそオメガの心は育っていく。 *エンドレスなストーリーでもある 歴史は繰り返すという言葉があるが。この物語の先は色んな解釈が出来ると思う。 *意外なクライマックス ハッピーエンドの形は色々ある。何もストレートな終わりがハッピーエンドではないと、改めて気づかされる。 5 お奨めしたい部分 この物語で気づかされるのは、未来のことも考えて生きなければならないという事。人は常に環境破壊を繰り返す。 そしていつまで経っても戦争という名の殺し合いを辞めることはない。いづれはこの物語のように、地球も終焉を迎えるに違いない。 そうなってからでは遅いのだ。すでに手遅れかもしれないが。 物語は教訓であり、問題提起もある。手遅れにならないうちに、向き合うことが大切なのだと思う。この物語を読んでいろんなことを考えさせられた。あなたなら、何を思うのだろうか? 6 物語のその先を想像して ラストまで拝読。 今度こそか輝かしい未来があると思いたいが、歴史は繰り返すのではないだろうか? 人類はまだ、そこまでの域に達してはいない。人類がもっと環境について考えるようになり、自制が出来るようにならない限り、物語はエンドレスなのではないかと想像した。 あなたも是非お手に取られてみてくださいね。お奨めです。

5.0

crazy's7