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作:Yoshica Miyakono

Der Weihnachtsmarkt【クリスマスマーケット】

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最終更新:2021/12/4

作品紹介

アドヴェントの歌 https://www.youtube.com/watch?v=_1V_u9LZsh4 クリスマスピラミッド https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%83%9E%E3%82%B9%E3%83%94%E3%83%A9%E3%83%9F%E3%83%83%E3%83%89 (あらすじ) ドイツでの生活4年目の藤原恵美は行き詰まりを感じて恋人のハインリヒと別れて日本に帰るかどうかを悩んでいた。 作中の写真は私物。無断転載禁止。

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評価・レビュー

葛藤と揺らぎ、従属物としての日本の女

ドイツのクリスマスマーケットの美しい光に満ちた情景と、主人公がさまよう道の暗さをたっぷりと楽しんだ。 主人公がドイツ人の恋人との別れを決意したのは、自分が対等ではなく 愛玩動物のように愛されているのではないかという猜疑心から。 しかし、電話で帰国を促し日本で相応の大学院にいれてやる、という父親の言いぐさに従うことにはいささかも矛盾を感じていない。恋人の従属物であることは我慢できなくても、父親の従属物であることは受け入れるというこの精神の幼さ、依存心の強さこそ、日本人女性そのものだと感じた。だからウサギと呼ばれるのだがそこには気づかない。 ふらふらと帰国を決め、恋人に「愛している。もうウサギと呼ばない」といわれると唯々としてそれを受け入れる。 非常に面白い人物造形だと思う。主人公が愛玩動物をやめるのはいつか、よろめきから破壊へ移行するのかしないのか、そんな興味を持った。ぜひこの先を描いてほしい。 自立したいが結局庇護なくしては生きていけない、否を言えない女をはっきりと造形したのでなく、おそらくは父の言に従うことはさらっと書いてしまったのだと思われる。そこをマイナス0.5した。

4.5

しのき美緒@BEKKO BOOKS