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作:木船田ヒロマル

One and only 〜空刻 究人 美術メガネコレクション展〜

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最終更新:2020/1/16

作品紹介

この度は、現代視力文化美術館特別展「One and only 〜空刻 究人 美術メガネコレクション展〜」にご来場頂き、誠にありがとうございます。  現代美術メガネ史を語る上でマイルストーンとして必ず登場する我が国を代表する美術メガネ作家、空刻 究人。  本展では、各方面の厚意と御助力を頂き、美術メガネ界の特異点ともいうべき異能の天才作家の作品の中でも選りすぐった41作品を展示、内、25作品を御来場者の方々に直接御着用頂けるという類い稀な展示となりました。  身体矯正器具であり、服飾であり、顔の一部でもある、我々の最も身近な友。メガネ。  ディオ・アルティジャーノ(神の職人)と称された空刻 究人の創り出した小宇宙を、どうぞ心ゆくまで御堪能ください。

詩・童話・絵本#こむら川小説大賞

評価・レビュー

美術作品の説明文を通して見るひとつの人生

美術館における架空の企画展、その展示作品の解説文、という体裁の物語。 この構成、というか手法自体にもうパワーがあります。なるほどこの手が、という以前に、仮に思いついたところでまずひとつの物語として成立させるのが難しい作品。 作品世界の中に実在する、なんらかの文章を通じて著される物語。例えば手紙や日記の類はよく見るのですけれど、でも美術品の解説文というのは珍しいです。たぶん初めて見ました。これだけでもうわくわくするというか、ほとんど勝ったようなものだと思います。 加えて、展示作品が『美術品としてのメガネ』というのが面白いところです。『美術メガネ』『メガネ作家』という語が普通に存在する不思議な世界観。展示される奇抜なメガネの数々と、その作者であるひとりの男の人生。その骨太なドラマに解説文を通してクローズアップしていく構成。 この、『リアリティ』と『創作らしい空想』がほどよく混ざり合う感覚。前者に寄せれば小説的な面白みが薄まり、後者を優先させすぎればただの混沌と化す。その中間、ちょうどいいところをしっかり押さえてくれる、絶妙なバランスが楽しい作品でした。

5.0

和田島イサキ