星影の歌姫が捧ぐ、愛知らぬ邪神(かみ)への愛を紡ぐ唄
最終更新:2021/4/29
作品紹介
ユエは最後の歌姫―星影の歌姫だった。彼女は長い月日の間、暗い暗い底へと封印されていた。それでもただ、想っていた。まだ見ぬ愛する存在の事を。愛するために生まれたと言われた。迎えに来た存在を愛するのだと。その時まで、ずっと暗い暗い闇の中でずっと待っていた。 幾年月が経ち、それは現れた。カマルー天界から堕ちた哀れな邪神(かみ)だった。僅かな神力と人間の対価によってでしか力を出せない哀れな存在。彼はユエの迎えに来たのという問いに「そうだな。迎えに来たのはオレだ」と答えた。 ユエはやっとだと思った。私が愛する人が現れたのだと。そして、彼の邪神(かみ)を生涯愛すると決める。 これは愛するために生まれた少女と愛を知らない邪神(かみ)の愛を紡ぐ物語。 異世界恋愛ファンタジーになりますが転生転移ものではありません。また、神などにオリジナルの設定を含みますのでご注意ください。